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行動認識AIで患者見守りの実証実験を開始 戸田建設とアジラFM

戸田建設とアジラは、行動認識AIを搭載した「asilla」を精神科病院に導入し、患者見守りなどの実証実験を行う。

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 戸田建設とアジラは2024年1月22日、医療法人の成仁が運営する東京都足立区の精神科病院「成仁病院」に、アジラの開発するAI警備システム「AI Security asilla(以下、asilla)」を活用した患者の見守りなどに関する実証実験(PoC)を開始すると発表した。精神科病院でasillaを活用したPoCは初の試みとなる。

AI警備システムで業務負担の軽減と施設内警備を強化

 精神科病院では現在、人による目視での見守り対応が中心で、多様な患者への対応や非常時の緊急対応などスタッフには高いスキルが求められている。

 asillaは、既設の防犯カメラなどの映像から、人の行動を検知するAIの活用で、患者の異変を約1秒で察知して、ボップアップやメール、パトランプなどで職員に通知する。実証では、緊急事態の初動体制で強化を図り、患者や職員の安全性を確実に担保できるかについての検証を行う。成仁病院に設置するカメラ台数は30台の予定。

PoCの時の「asilla」利用イメージ
PoCの時の「asilla」利用イメージ 出典:戸田建設プレスリリース

 成仁病院は、「精神科領域に当たっては自傷行為や他害行為、転倒などさまざまなリスクを抱えている。臨床現場は、リスクを少なくすると治療効果や安全確保が低下すると考えられていることも少なくない。マンパワーの不足している昨今の状況を考えると本PoCに期待を寄せている」とコメント。

 新型コロナウイルス感染症のまん延や物価高騰の影響で、医療機関の運営は厳しい状況にあり、その運営方法を見直し、財務体質を変革することが必要とされている。そのため、戸田建設はスタートアップ企業の優れたサービスを医療機関に紹介し、実装するなどの支援を進めており、アジラとのコラボレーションはその一環の取り組み。

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