インテリア提案業務のDXサービスに、画像検索機能を追加 類似商品や雰囲気に合った家具を提案:製品動向
リクルートと三井デザインテックが共同で運営するプロ向けのインテリア提案業務支援サービス「MINTERIOR(ミンテリア)」で、ユーザーがアップロードした画像から類似商品を探せる検索機能を追加した。インテリアコーディネーターは業務効率化に加え、精度の高い提案が可能になる。
リクルートと三井デザインテックは2024年1月15日、共同運営するインテリア提案業務支援サービス「MINTERIOR」(ミンテリア)に、ユーザーがPCから画像をアップロードして類似商品を探せる検索機能を追加した。
アップロードした画像と見た目が似ている商品を、価格やサイズなどの既存の検索条件と組み合わせながら、複数ブランドを横断して検索可能だ。経験豊富なインテリアコーディネーターの業務効率を向上させるとともに、経験の浅いコーディネーターでも精度の高い提案ができるよう支援する。
見た目が似ている商品や、部屋の雰囲気に合った商品を提案
MINTERIORは、紙のカタログが多く使用されるインテリア業界で、インテリアコーディネート業務をDXするプロ向けのサービスだ。商品の選定からコーディネート、発注のサポートまで、クラウド環境で一元化して業務を効率化する。
今回追加した新機能では、家具が1つだけ写っている画像からは見た目が似ている商品を、部屋全体などが写った画像からはその部屋の雰囲気に合った商品を検索できる。
なお、2024年2月をめどに、MINTERIOR掲載商品の画像から類似アイテムを検索する機能もリリース予定だ。
インテリア相談の現場では、相談者がSNSや雑誌で収集した画像を基にヒアリングを行うことが多く、インテリアコーディネーターには提案で「見た目が似ている家具を探したい」というニーズがあった。
MINTERIORはブランドや価格などから絞り込んで検索する軸は多い一方で、頭に浮かぶ雰囲気や、形などのイメージからアイテムを検索したり、選定したりすることは難しく、家具の検索や提案の精度はインテリアコーディネーターのヒアリングスキルや商品知識に依存していた。
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