類設計室は、プロジェクトやアイデアを生み出していく「共創拠点」をテーマに、大阪府大阪市淀川区の大阪本社ビルで全面リニューアルを行い、2023年9月1日より運用を開始した。
本社2階は、最大100人規模のイベントに対応した「共創ホール」
リニューアル後の本社2階は、多様なイベント開催や打ち合わせに対応した「共創ホール」とし、少人数での打ち合わせから最大100人規模のイベントに対応したスペースとなった。イベント内容に併せて家具什器を柔軟にレイアウト変更できるとともに、参加者同士の活発な議論を促す開放的なインテリアを配置した。
4階は、モノづくりに関わる創作・実証実験の場「工房」として、あえて建築的な仕上げを施さない「スケルトン空間」を採用。汚れを気にせず建築活動に没頭でき、創作・開発・検証・教育まで、ものづくりに関わるさまざまな活動を実施できる空間となる。同時に、建物の仕組みに五感で触れることができる教材としての役割も担う。
7階は最大350人が一堂に会することができる「劇場型会議室」と、木調の落ち着いた雰囲気の「サロン」が広がる。劇場型会議室は、参加者全員が顔を合わせながら議論する円環状の座席レイアウトで、サロンは大型モニターを備え、グループワークから十人単位での勉強会を開催しやすい空間だ。
1階には「類農園直売所」、3階にはあらゆる枠を超え、子どもたちがのびのび学ぶ「類学舎・共同保育室」で、共用部のオープンスペースは社員や社外の方などと共創して学べる場とした。全事業部の社員が働く5階と6階のオフィスエリアは、その階全てを使用した壁や柱が無い広々としたワンフロア空間となっている。
類設計室は今後、東京本社の改修も予定している。
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