ロウソクと蛍の“ゆらぐ”明かりを提案 パナソニックEW社が調光器内蔵のLEDランプを2024年2月発売:照明演出(1/2 ページ)
パナソニック エレクトリックワークス社は、心地よい雰囲気の空間づくりに役立つ、“ゆらぐ光”のLEDランプ「LEDフラットランプ ゆらぎ点灯タイプ」を発表した。特別な工事が要らず、そのままホルダーに取り付けられるため、店舗や宿泊施設などの夜を楽しめるスポット演出が手軽に実現する。
パナソニック エレクトリックワークス社は、一般的なLED電球よりもコンパクトで簡単に交換できる「LEDフラットランプシリーズ」の新製品「LEDフラットランプ ゆらぎ点灯タイプ(以下、ゆらぎ点灯タイプ)」を2024年2月21日に発売する。ゆらぎ点灯タイプは、宿泊施設や店舗のテラス、住宅の庭などの屋外空間をメインに、光のゆらぎで心地よい空間を創り出す。
市場投入に先立ち、2023年12月21日に東京都港区東新橋のパナソニック汐留ビルで製品体験会が催された。
ロウソクの不規則な炎と規則的な蛍の光をイメージした2タイプ
ゆらぎ点灯タイプは、蝋燭(ろうそく)の不規則な炎の光をイメージした「キャンドルタイプ」と、蛍の光を想起させる規則的なゆらぎの「ホタルタイプ」の2種類。LEDランプにはマイクロコントローラーの調光器を内蔵し、あらかじめ設定してある2種類の波形に基づくPWM(Pulse Width Modulation)制御で、約80秒で不規則な風により揺らぐキャンドルの光と、約10秒のパターンで明るさが変化するホタルの光を表現する。
パナソニック エレクトリックワークス社は、“光のゆらぎ”について、東京理科大学 創域理工学部 建築学科 教授 吉澤望氏の協力を得て、ゆらぎなし、キャンドルタイプ、ホタルタイプの3種類で検証実験を行っている。被験者18人に7段階で心理計測したところ、ホタルタイプが最も数値が高く、キャンドルタイプも含め、ゆったりとしたゆらぎ点灯は通常の光と比べ、「目の引きやすさ」や「居心地のよさ」で明らかに効果をもたらすことが証明されている。
また、ゆらぎ点灯タイプは、光の明暗で光のゆらぎを再現するため、明るさが一定の非調光ランプと比べ、キャンドルタイプで約50%、ホタルタイプで約60%の省エネ効果が見込める。
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