DeNAと京急電鉄、川崎の新アリーナ建設予定地を拡張 収容人数が1万5000人に:プロジェクト
DeNAと京急電鉄は、「川崎」駅隣接エリアで計画しているプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」のホームアリーナを含む、複合施設の建設予定地を拡張した。アリーナの収容規模も最大1万5000人に拡大し、施設完成後の経済波及効果は年間1200億円超を見込む。
ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)と京浜急行電鉄(以下、京急電鉄)は2023年11月21日、2028年10月の開業を目指す京急「川崎」駅隣接エリアでの新アリーナを含む、複合エンターテインメント施設の共同開発プロジェクト「川崎新!アリーナシティ・プロジェクト」の建設予定地に隣接する敷地を対象地に追加すると発表した。
メインアリーナの最大想定収容人数は1万5000人に拡大
川崎新!アリーナシティ・プロジェクトは、DeNA傘下のプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」のホームアリーナや宿泊施設、飲食施設、公園機能などを備える商業施設を含む複合エンターテインメント施設を新設する。計画地は、「KANTOモータースクール川崎校」の敷地約1万2400平方メートルの所有者とDeNA、京急電鉄の3者が2023年2月24日に土地の賃貸借契約を締結した。当初の建設予定地は神奈川県川崎市川崎区駅前本町25-4で、今回追加したのは神奈川県川崎市川崎区駅前本町25-1。
全体スケジュールは、川崎市と連携し、2024年に基本設計と実施設計の後、2025年に着工し、2028年10月の開業を目指す。
なお、理化学研究所が試算した施設完成後の年間経済波及効果は、約1273億7000万円に上ると算出されている。
建設予定地の拡大で、既存の約1万1670平方メートルに、新たに約1970平方メートルの敷地が加わり、合計で約1万3640平方メートルとなった。面積拡張に伴い、複合エンターテインメント施設内のメインアリーナでのイベント興行時の最大想定収容人数は、当初の1万人から5000人増加し、センターステージレイアウトを採用した場合は1万5000人規模となる。DeNA傘下のプロバスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」のホームアリーナとして、2028年10月に開幕する「2028-29シーズン」から使用する際は、1万2000人規模となる見込み。
アリーナシティの計画では、メインアリーナを敷地内多摩川側に設置し、京急川崎駅側には17階建ての商業棟を建設する。商業棟は10〜17階がホテルやレストラン、3〜8階にはスパ(温浴施設)やフードホールを設置する。
低層の1〜2階にはサブアリーナ兼ライブホールを設け、バスケットボール試合開催時の練習場だけでなく、最大2000人規模の音楽ライブなど、多様なイベントスペースとする。
商業棟やメインアリーナの正面玄関(プラザ)は3階で、商業棟の4〜6階もメインアリーナと接続する形式で、3階のプラザを中心に、イベントや試合などの興行時にも使用する。
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