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ライフサイエンス分野の研究開発拠点「殿町プロジェクト」が完成、大和ハウス工業と川崎市が開発プロジェクト(1/2 ページ)

大和ハウス工業と川崎市が、いすゞ川崎工場跡地の国際戦略拠点「キングスカイフロント」で開発を進めていた研究施設4棟とホテルから成る「殿町プロジェクト」が完成した。

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 大和ハウス工業と川崎市は2023年11月14日、神奈川県川崎市殿町地区の国際戦略拠点「キングスカイフロント」で開発を進めてきた「殿町プロジェクト」の完成に合わせ、まちびらきセレモニーを開催した。

研究施設4棟と「水素ホテル」で構成

キングスカイフロント「殿町プロジェクト」の全体図
キングスカイフロント「殿町プロジェクト」の全体図 提供:大和ハウス工業

 キングスカイフロントは、いすゞ自動車川崎工場の跡地で開発が進むオープンイノベーション拠点で、健康、医療、福祉、環境分野を中心に約70機関が進出している。羽田空港に近接し、敷地面積は約40万平方メートル。規制緩和、財政/税制支援などのさまざまな優遇制度を活用できる国家戦略特区、国際戦略総合特区、特定都市再生緊急整備地域に指定されている。

 殿町プロジェクトはキングスカイフロントA地区(約4.6万平方メートル)に、ライフサイエンス関連企業向けの研究施設(レンタルラボ)「Research Gate Building(リサーチ・ゲート・ビルディング、通称:RGB)」4棟と、「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」を建設。東急REIホテルは東急ホテルズ&リゾーツが運営する、ホテル内の約30%の電力を水素発電で賄う「水素ホテル」だ。設計・施工は大和ハウス工業が手掛けた。

テープカットセレモニー
テープカットセレモニー 筆者撮影

 まちびらきセレモニーで、大和ハウス工業 代表取締役副社長 村田誉之氏は「殿町プロジェクトは、キングスカイフロントを発展をさせていく中で重要な役割を担う。今後も関係者の協力を得ながら、大和ハウスグループ一丸となってプロジェクトの継続的な発展に取り組んでいく」とあいさつした。

 福田紀彦川崎市長は「ここに集う人々が自分の持ち味を生かしながら重なり合うことによって、新しい価値や、まだ見ぬものを生み出していくエリアになっていくことを心から願っている」と述べた。

「多摩川スカイブリッジ」の開通で利便性が向上

 殿町プロジェクトは第一次開発として、大手製薬会社や大学などが入居する研究棟RGB1と2の2棟、東急REIホテルを先行して整備。2018年5月にまちびらきを行った。

 二次開発では、2020年12月に島津製作所などが入居するRGB3、2023年11月7日にはRGB4が竣工。これにより「殿町プロジェクト」が完成した。

「殿町プロジェクト」地図
「殿町プロジェクト」地図 提供:大和ハウス工業

 また、2022年3月には、キングスカイフロントと羽田空港をつなぐ橋「多摩川スカイブリッジ」が開通し、羽田空港第3ターミナルから車で約5分でアクセス可能になった。対岸には羽田空港以外にも、2023年11月16日に開業した大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)」などの施設もあり、交流の活性化による国際競争力の強化が期待されている。

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