“BIM-FM”の先端技術を結集した「AIR-Plate」 運用BIMの本格活用に向け、年内の提供開始:FM
梓総合研究所は、施設の運用段階でBIM活用の壁となっていた操作性の難しさと高いコストを解消すべく、施設のPDCAサイクルで使うBIMツールを一元化した「AIR-Plate」を開発した。
梓設計の関連会社の梓総合研究所は、施設運営のDXを推し進める画期的なBIM-FM(Building Information Modeling - Facility Management)ソリューション「AIR-Plate」を開発した。サブスクリプションで提供する製品版リリースは、2023年11月ごろを予定している。
施設運営のDXを推し進める新しいBIM-FMのカタチ
AIR-Plateは、BIMを「BM(building model)」と「I(information)」に分け、機能特化したソフトウェアに載せ替えて再統合することで、施設管理者などにとって使いやすさと高いコストパフォーマンスを両立させた施設管理システム。
機能としては、クラウドデータベース、Epic Games製ゲームエンジンのUnreal Engine、NavVisシリーズやMatterportなどの3Dスキャン、事務作業を自動化するAI、施設運営のデータ分析を担うBIツール、データセキュリティを担保するブロックチェーンなど、先端技術を結集したサービスを多数搭載している。
BIMの操作は、ゲームエンジンのUnreal Engineによる直感的な操作性のビュワーアプリを備えている。無駄なボタンは全て省き、ゲーム感覚で施設の情報を把握し、施設の複雑な情報を一元化して、どこからでも3Dや図面にアクセスできる。施設や建物の管理で欠かせない属性情報と、BIMモデルや360度画像、点群データが相互リンクし、ビュワーのBIMモデル上で設備仕様や図面などの必要な情報を直接閲覧できる。
施設の維持管理用テンプレートも用意されているため、全てをゼロから作成しなくてよい。システムはノーコード技術で簡単に変更可能で、既存施設を含めて施設それぞれのスタイルに合わせられる。
AIR-Plateのデータベースサービスは、データの保存量や階層の深さに関わらず、従量課金は発生しない。クラウドサービスのため、どこからでもデータを格納し、どこまでも共有できる。施設管理者はデータの取り扱いでコストを抑えつつ、効率的かつ効果的な施設運営が実現する。
セキュリティ面では、ブロックチェーン技術を導入し、施設データの改ざんなどを防ぐ。データの正確性と透明性が保たれるため、運営上のリスクを最小限に抑えられる。外部業者とのメールやクラウドでの動画、写真、テキストファイルのやりとりでもパスワード管理は必要ない。
AIR-Plateの提供は、ベーシック機能のみで顧客仕様のカスタマイズ版は2023年夏からで、その後、サブスクリプション型で提供する正式な製品版リリースは同年11〜12月を予定している。
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