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CO2のコンクリート固定化プロジェクトなどのコンソーシアムを「CUCO」に命名、鹿島と竹中など:産業動向
鹿島建設、デンカ、竹中工務店は、CO2のコンクリート固定化プロジェクトなどを進める55社のコンソーシアムの総称を「CUCO」に決定し、Webページを開設した。
鹿島建設とデンカ、竹中工務店は2022年10月19日、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」を進める55社のコンソーシアムの総称を「CUCO(クーコ)」に決定したと発表した。同日には公式Webページを開設している。
CUCOは、炭素を用いたコンクリートを指す「Carbon Utilized COncrete」の頭文字を用いた造語で、「空気」に似た響きとしている。地球のあらゆる場所で軽やかに存在し、環境を守るための素材となることを目指して名付けたという。
CUCOでは、CO2をコンクリートに固定化する技術開発プロジェクトを進める。開設したWebページは、最新の活動状況の発信や得られた成果の普及促進の周知、コンソーシアム参加メンバーやNEDOとの情報共有の場とする方針だ。
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