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2022年開業の配線器具ショウルームと配線器具工場を披露、パナソニック EW社製品動向(1/4 ページ)

パナソニック エレクトリックワークス社は、三重県津市藤方の津工場内にあるショウルームを改修し、配線器具のショウルーム「Trust Factory TSU」として2022年にオープンした。

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 パナソニック エレクトリックワークス(EW)社は、三重県津市藤方で保有する津工場で、配線器具事業の説明会や配線器具のショウルーム「Trust Factory TSU(トラストファクトリーツ)」と配線器具工場の見学会を2022年9月27日に開いた。

 津工場では、施設内のオフィスエリアでパナソニック EW社 エナジーシステム事業部 パワー機器ビジネスユニット 配線カテゴリー長 近藤真樹氏と同部 ものづくし革新センター 所長 津工場長 井田瑞人氏が同社の配線器具事業と津工場について説明した。その後、工場内のTrust Factory TSUと配線器具製造棟に会場を移し、見学会を行った。

今後はアフリカ、欧州、CISへの配線器具の輸出拡大を目標に


パナソニック EW社 エナジーシステム事業部 エナジーシステム事業部 パワー機器ビジネスユニット 配線カテゴリー長 近藤真樹氏

 パナソニック EW社の近藤氏は、「当社では、電設資材を扱うエナジーシステム事業部 パワー機器ビジネスユニットで、配線器具事業を展開している。配線器具事業では、暮らしの変化に合わせて、さまざまな配線器具をリリースしてきた。具体的には、デザイン、操作性、機能にこだわった配線器具“ADVANCEシリーズ”を2014年にリリースし、直線を基調としたシンプルなデザインの配線器具“SO-STYLE”を2018年に発売して、ランダムに研磨した金属表面を採用し味わい深い風合いを演出した配線器具“EXTRA”を2021年に販売開始した」と話す。

 続けて、「2022年8月には、ADVANCEシリーズの新製品として、マットブラック色をリリースし、黒色の照明器具と併せて、ブラックデザインシリーズとして提案している」と補足した。


パナソニック EW社の配線事業の歴史 提供:パナソニック エレクトリックワークス社

ADVANCEシリーズのマッドブラック色(左)とブラックデザインシリーズ(右) 提供:パナソニック エレクトリックワークス社

 パナソニック EW社の配線器具事業では、異常な発熱を検知して電気火災を未然に防ぐ「感熱・トラッキングお知らせコンセント」や手をかざすだけで照明器具のオン/オフが行えるADVANCEシリーズの「非接触スイッチ」も販売している。

 アジアを中心に世界中で配線器具を販売しており、台湾、フィリピン、ベトナム、インドネシア、タイ、インド、サウジアラビア、トルコといった国でシェア1位を獲得している。


国外での配線器具のシェア 提供:パナソニック エレクトリックワークス社

 配線器具のマザー工場は津工場で、中国や台湾、ベトナム、インドネシア、タイ、トルコ、インドといった7カ国に配線器具の製造拠点も設けている。なお、配線器具の需要拡大に対応するために、2022年4月にインドに新工場を設立した他、市場への供給力強化を目的にベトナムの工場は増築中で、2023年に稼働をスタートする予定だ。

 今後は、意思決定の迅速化を促すために、各地域の従業員が主導する商品開発を後押しするだけでなく、アフリカ、欧州、CIS※1への配線器具の輸出拡大を目指す。

※1 CIS:独立国家共同体の略称で、ロシア、モルドバ、アゼルバイジャン、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタンで構成される。

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