大和ハウス、“マンション建て替え円滑化”法活用のマンション完工:リノベーション
大和ハウス工業は、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」を活用した分譲マンション「プレミスト文京千石」を2021年12月2日に完工し、2022年1月15日から引渡しを開始した。
大和ハウス工業は、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律」を活用した分譲マンション「プレミスト文京千石」を2021年12月2日に完工、2022年1月15日から引渡しを開始した。
プレミスト文京千石は、1955年に建設された「丸山町南住宅」を建替えた分譲マンションだ。建替え前は、鉄筋コンクリート造地上4階建てで、2棟、総戸数32戸であったが、建て替え後は、鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て、総戸数58戸、うち分譲戸数39戸とした。
また、建て替えにより、総専有面積は1438.40平方メートルから3,814.85平方メートルとし、間取りにバリエーションを持たせたプランとした。設計と施工は、長谷工コーポレーションが担当した。
同マンションは東京メトロ丸の内線「新大塚駅」から徒歩10分、都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩12分に立地する。
建て替え前の丸山町南住宅は、築60年以上で、建物・設備の老朽化や不具合、敷地内の高低差によるバリアフリーの未整備、セキュリティ面の不安など多くの課題を抱えていた。そのため、2014年1月に区分所有者にて「再生検討委員会」を発足し、建て替えの検討や住民の意向調査などを実施し、マンションの再生に向けて検討を重ねていた。
2017年9月に丸山町南住宅管理組合が事業協力者として同社を選定し、2018年9月に「建て替え決議」を全員同意で可決、2019年3月に丸山町南住宅マンション建替組合を設立した。開発行為に伴う全員の同意や所有権と借地権の混在、共用建物の規約共用化などさまざまな課題があったが、2019年10月に文京区より権利変換の認可を取得した。2019年11月より解体工事着手、2020年4月に本体工事を着工し、2021年12月2日に完工を迎えた。2022年1月15日より引渡し・入居を開始し、販売も終了している。2022年度に事業清算、建替組合解散の予定だ。
大和ハウス工業では、同マンションの他、「プレミスト白金高輪」を2022年12月完工予定としている。
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