一戸建ての室温に関する意識調査、一戸建てに住む人の80%が夏と冬の室温に不満:産業動向(2/2 ページ)
ヒノキヤグループは、全国の一戸建てに住む20代から40代の500人を対象に、インターネット上で、室温に関する調査を行った。調査結果によれば、一戸建てに住む人の約80%が、夏と冬の室温に「不安・心配」や「不満・ストレス」を感じていることが判明した。
睡眠に関連する事象が不満に
「夏に自宅の部屋で温度環境により不満やストレスを感じることは何か」と対象者に聞いたところ、「寝苦しさ」と答えた人は48.6%で最も多かった。「冬に自宅の部屋で温度環境により不満やストレスを感じることは何か」と対象者に尋ねたところ、「起床時の寒さ」と返答した人は53.8%で過半数を占めた。どちらも睡眠に関する事象であり、前述の質問により室温で不満やストレスを感じる場所で「寝室」が上位であったことも考慮すると、睡眠と室温は関係が強いと考えられる。
寒さより暑さのほうが我慢できない傾向が明らかに
「夏の暑い時期の室温に関する不安やストレスの対処方法は何か」と対象者に聞いたところ、「部屋ごとの冷房機器を使用」と回答した人は58.2%で半数を超えた。次に、「薄着をする」は41.8%、「冷たいものを食べる・飲む」は40.6%となった。「冬の寒い時期の室温に関する不安やストレスの対処方法は何か」と対象者に質問したところ、「厚着をする」と返答した人は60.8%で過半数を占めた。次に、「部屋ごとの冷房機器を使用」は56.0%、「掛け布団の調整」は46.2%、「温かいものを食べる・飲む」は45.8%となった。
また、冷房機器の利用以外には、服装で調節したり食事で調整したりと、普段の衣食を工夫して光熱費の削減をしていることが見られる。さらに、夏は衣食ではなく「冷房機器使用」が回答数で最も多いことから、寒さより暑さのほうが我慢できないと推察される。
<調査の概要>
調査時期:2021年3月26〜29日
調査対象:全国の一戸建てに住む20〜40代の500人
調査手法:インターネットによるアンケート調査
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