物販・工事原価・保守修理の業務を一元管理する設備工事業向け新システム:設備業ITフェア ONLINE 2021(2/2 ページ)
内田洋行ITソリューションズは、物販や工事原価、保守修理の業務を一元管理する設備工事業向け基幹業務システム「スーパーカクテルCore 設備工事・保守」を開発し、2020年11月にリリースした。
受注計上画面で過去の受注明細を複写可能
セミナー後半では、スーパーカクテルCore 設備工事・保守の受注や出荷売上の計上、請求・売掛業務、保守契約から、工事案件、見積り、実行予算までの各種登録、登録工事台帳の問い合わせについて言及した。
受注計上画面では、見積り情報や過去受注伝票の参照が可能で、過去の受注明細を複写することにも応じている。搭載された商品検索ウィンドウでは、コード類や分類、実行予算データなど、さまざまな形式で過去の受注案件を検索に掛けられる。
出荷売上計上の画面では、販売、工事、工事番号を指定して保守の売上処理が行え、見積りが登録されている場合には、見積り内容の複写もできる。請求・売掛業務の画面では、部門別と対象月ごとの売掛残高を一覧で表示可能。
また、工事案件の登録画面では、見積書の作成前に案件を入力し、発注先、請求先、納品先を別々に管理する。過去に作った見積りの内容を一覧で比較することもできる。
内田洋行ITソリューションズの担当者は、「見積り登録の画面では、物販の案件と工事と保守の対象物件に関する見積りを共通の画面で作れる。工事登録の画面では、工事の内容をインプットし、工事番号を英数13桁で入力する他、工事ごとの関連書類をリンク可能で、見積りと案件から登録した工事情報を複写でき、工事別に請求区分や実行予算の区分を管理することもできる」と解説した。
実行予算の登録画面は、提出済みの見積情報や工事登録情報の画面と連携しており、両画面で入力済みの内容を複写し、「履歴No.機能」で過去の実行予算記録を確かめられる。また、明細ごとに仕入先情報を登録し、発注計上の情報を複写することにも応じている。
工事台帳の問い合わせ画面では、実行予算や発注、仕入れ、原価、労務、売上の明細を呼び出せ、工事内容や売上と入金の履歴、債務残、支払額などの情報を見られる。保守契約の登録画面では、保守契約に関連する工事情報とひも付け、請求書の区分や起算月の変換、保守契約別の条件設定が可能。保守契約の詳細登録画面では、保守契約に基づく、対象機器ごとの請求額と作業月の条件設定が行える。
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