ニュース
3D配管モデルを走りながら生成する“ヘビ型検査ロボ”、ARで設備の配置確認も:ロボット(2/2 ページ)
弘栄設備工業は、「第51回管工機材・設備総合展」で、配管内を探査するロボット「配管くん」の開発を進めている。独自開発の配管診断システム「グッとカルテ」と組み合わせた設備検査の新たなソリューションとして提案する。
ARで設備の場所を可視化
クラウドに保存される配管くんの診断結果を、タブレット上で簡単に確認できるシステム「グッとカルテ」と連携させることも可能だ。グッとカルテでは、タップ操作だけで部屋内の配管が、3Dモデルでさまざまな角度から確認できる。さらに、より詳しく知りたい部分をタップすれば、配管くんで撮影した配管内の画像も表示される。
さらに、AR技術によって、タブレットのカメラを介して、3次元の設備モデルを現実空間に重ね合わせ、現実には見えない設備の場所を可視化することにも使える。壁を壊さずに配管場所を知りたい場合や建物が古く設備図面も残っていないケースで役立つ。
他に、配管くんで取得した図面データを基に、配管形状や個数、単価から自動的に見積もりが作成され、その場で営業提案が可能な機能も搭載されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 鉄筋工事の単純重作業“結束”を12時間行う製品化に成功した「トモロボ」、38%の省力化を実証
EMOは、「建築・建材展2019(第25回)」に出展し、鉄筋の結束工事を半自動化するロボット「トモロボ」を初公開して実演デモンストレーションを行った。 - 三信建材工業と豊橋大が開発を進める外壁点検昇降ロボット「NOBORIN」
非GPS環境対応型ドローンで構造物の点検事業を行っている三信建材工業と、豊橋技術科学大学は共同で、次世代の「外壁点検昇降ロボット」の開発に乗り出した。両者は、「建築・建材展2019(第25回)」に出展し、試作機によるデモンストレーションを行った。 - 建設現場用の建設搬送ロボ、台車に載せた1トンの資機材を自動でけん引
東急建設は、THKと共同で、資機材搬送ロボットの開発を進めている。日々環境が変わる煩雑な建設現場での運用を想定し、段差や複雑な経路を自動で走り、特別な知識が無くても、カラーコーンの配置だけで簡単にルートを設定できる。 - 業界初の手動式床面ひび割れ検知ロボット「Floor Doctor」で点検サポート
- コンクリ床仕上げロボ、年内には橋梁での適用を見込み勾配に対応
日建リース工業は、大成建設が開発したコンクリート床仕上げロボットのレンタル/販売を行っている。このロボットは半自律制御型のため、これまで作業員の体に負担が掛かっていた土間仕上げ作業の省力化や省人化が実現する。2019年内には、平面の床だけでなく、勾配のある屋外での導入も見込み、マイナーチェンジした機体の開発も行うという。