“高除湿力”で猛暑でも快適 積水ハウスとパナソニックが次世代空調を発売:スマートハウス(2/2 ページ)
近年、夏の暑さは深刻化し、最高気温35度を超える猛暑日の日数は年を追うごとに増加傾向にある。熱中症の患者数も増えており、その発生場所は意外にも「住空間」が多いという。住まいを快適に冷やして酷暑を乗り切りたいニーズに対し、積水ハウスとパナソニックは除湿熱交換型システムを共同開発し、2026年8月3日に発売した。
空気中の水分を1時間当たり3.1キロ相当取り除き、業界最上位クラスの除湿力を誇る。温度と湿度を調整して室内に取り込むことで、高除湿とともに冷え過ぎを防ぎ、居心地のいい環境を維持する。また、ビルトイン空気清浄機「エアミー」と組み合わせて冷やした空気を送り出すため、大気中の汚れも同時に除去する。積水ハウス R&D本部 総合住宅研究所長 東田豊彦氏は、「これからの住まいづくりには断熱性能だけでなく、空気そのもので、いかに過ごしやすくするかが大切となる」と強調した。
換気による熱の損失も、通常のエアコンに比べて約75%抑えられ、効率的に室内を心地よく冷やせる。排出空気やドレン排水の再利用は、除湿能力と高い省エネ性の両立につながる。パナソニックHVAC & CC 常務執行役員 兼 IAQ事業部事業部長 重弘耕良氏は、「技術を組み合わせることで、冷凍サイクルの性能を最大限に活用できるシステムを構築できた」と説明したる。
カビ、ダニの繁殖抑制や部屋干しの短時間化にも貢献
サラウェルの高い除湿能力は、日常生活にも多大な利点をもたらす。居室内に設置した操作盤で細かな設定をして、室内の湿度をカビやダニが繁殖しにくい50%以下に保ち衛生的な環境を創出する。室内干しの洗濯物の乾燥時間も通常の冷房環境に比べて約4割短縮し、生乾き臭を防止しながら5時間で乾かせる。ランニング費用としても毎月数千円ほど下がり、環境負荷の低減にもつながる。
積水ハウスは、こうした利点を訴求して、新築の15〜20%に当たる月100世帯の導入を目標に掲げる。エアコンだけではない、快適な住環境を整え、猛暑を乗り切るための新たな選択肢として住環境の常識を塗り替える新しい住宅設備となりそうだ。
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