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猛暑を乗り切るパナソニック製エアコン「エオリア」 草津生産ラインを50%自動化へ産業動向(1/2 ページ)

深刻化する猛暑に対応するため、エアコンの製造や販売をリードしてきたパナソニックは、新会社の設立や製造拠点となる草津工場の自動化など、シェア拡大に向けた体制強化に注力している。草津工場の見学会を通して、その取り組みの全体像を探った。

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 夏の猛暑、さらには酷暑が深刻な問題となっている。国内では2025年6〜8月の平均気温偏差が統計上で最も高い数値となり、気温の上昇傾向が続く。最高気温が40度を超える地域も増え、いまやエアコンは生活必需品となっている。

 パナソニックは、長期化する夏季の暑さという環境変化を受け、エアコン事業のシェア拡大に向けた施策強化に力を入れている。2026年4月にはパナソニックグループの組織を再編し、家庭用エアコンなどの空質空調事業などを手掛ける事業会社「パナソニック HVAC & CC」を設立した。その後、国内製造拠点の草津工場での生産体制を強化するなど、積極的な取り組みを加速させている。

夏の暑さは上昇傾向にあり、エアコンは生活に欠かせないものとなっている
夏の暑さは上昇傾向にあり、エアコンは生活に欠かせないものとなっている 提供:パナソニック HVAC & CC

世界でのエアコンシェア拡大を目指すパナソニックのエアコン事業

 パナソニック HVAC & CCは事業の専門性を高め、市場のニーズに合わせた柔軟な生産体制を強固にすることで、エアコン事業のさらなる業容拡大を目指す。

 現在、海外の開発/製造拠点は中国、インド、マレーシア、台湾、フィリピン、インドネシアの6カ国に置き、国内では滋賀県草津市と群馬県大泉町の2カ所に構え、世界120カ国以上でエアコンを販売している。

パナソニックでは国内外を問わずに開発/製造拠点を持ち、各エリアのニーズに合わせたエアコン製造を続けている
パナソニックでは国内外を問わずに開発/製造拠点を持ち、各エリアのニーズに合わせたエアコン製造を続けている 提供:パナソニック HVAC & CC

 品質試験の面でも、極寒や猛暑、日射、砂塵(さじん)耐久など、あらゆる悪条件を想定して1000を超える品質試験を重ね、高い品質を確保している。

草津工場にあるエアコンの住環境試験室。多数のセンサーで居室の温度変化をきめ細やかに測定
草津工場にあるエアコンの住環境試験室。多数のセンサーで居室の温度変化をきめ細やかに測定 筆者撮影

 販売戦略では「省エネ」「清潔」「IoT対応」「施工性向上」の4点を強みとする。同時に各販売エリアに根ざした提案に力を入れ、欧州では施工性とデザインの両立で普及率アップを見据える。アジア圏では経済成長と生活水準の向上を見込み、各国の環境にローカルフィットした形での市場拡大を狙う。特にインドは、成長が期待できる有望な市場と捉え、耐久性とIoTに対応した機能の両立、日本産の信頼性を軸に製品展開に努めている。

 日本国内は安定した大規模市場と位置付け、機能開発とともに多様なニーズに応えるサービスを武器に、新たな需要発掘に挑戦している。

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