日立建機が2027年に「ランドクロス」へ ICT施工や電動化、自動化で“機械の先”提案:第8回 国際 建設・測量展(3/3 ページ)
日立建機グループは「CSPI2026」で、2027年4月に刷新する新ブランド「LANDCROS」の方向性を示した。施工データと建機をつなぐデジタルツインサービス、いすゞと開発中の電動建機、遠隔化/自動化施工などを披露し、建機メーカーの枠を超え、現場の課題を解決する「ソリューションプロバイダー」としての姿勢を打ち出した。
協創パートナーのいすゞ自動車と共同研究を進める電動ショベル「コンバートEV」も参考展示した。いすゞ自動車の小型電気トラック「エルフEV」の電源コンポーネントを、日立建機のミニショベル「ZX30U-5B」に活用している。既存の建機をEVに転換し、電動化の普及とサーキュラーエコノミーにつなげる試みだ。
遠隔化と自動化を使い分けられる「RBT」シリーズ
遠隔化/自動化の展示では、「ZX200A-7」などの遠隔操作に対応した油圧ショベル「RBT」シリーズを紹介した。
近距離から目視で操作する「RBTリモコン」に加え、カメラやモニターを組み合わせた「RBT Portable」、実機の運転席や操作レバーを再現したコックピット型の「RBT Remote Cab」をラインアップしている。さらに「RBT Core Connect」を使えば、ユーザーが既に使用しているパートナー企業の遠隔操作や自動運転のシステムとも接続できる。
屋内展示場では、幕張メッセと茨城県土浦市内のデモサイトをつなぎ、油圧ショベルの遠隔操作と自動運転を実演した。屋外には、来場者が「ZX200A-7」の遠隔操作を体験できるコーナーも設けた。
遠隔化は安全性を担保しながら人の能力を生かす技術であり、自動化は人の作業を機械に任せる技術だ。日立建機は、通常時の単純作業は自動化し、例外時には人が遠隔で介入する運用を「完全自律施工」へ向かう現実的な一歩として提案した。
ブースでは他に、旋回機能付き完全油圧式クイックカプラと各種アタッチメントを組み合わせた「P-Line」も披露した。従来は人手が必要だったアタッチメント交換がオペレーター1人で完了し、省人化や作業時間の短縮、安全性の向上にもつなげる。
今展のブース構成から見えたのは、良い機械をつくるだけでなく、機械、デジタル、サービス、パートナーの技術をつなぎ、現場全体を最適化しようとする姿勢だ。日立建機は、2027年4月に始動する「LANDCROS」の方向性を、製品単体ではなく、現場でつながる一連のソリューションとして提示していた。
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