ボルボ建機のフラグシップ機が日本上陸 都市部の狭小地でも30トン級のパワー発揮:CSPI2026(1/2 ページ)
ボルボ・グループ・ジャパンは「CSPI2026」に初めて単独出展し、36トン級新型小旋回ショベル「ECR355」を披露した。半自動制御やAIの危険検知、新型エンジンなどを搭載し、人手不足や燃費高騰に直面する建設現場を救うフラグシップモデルと位置付ける。
ボルボ・グループで建設機械を販売する「ボルボ建設機械(Volvo Construction Equipment:Volvo CE)」の日本法人ボルボ・グループ・ジャパンは2026年6月17日、新型の36tクラス小旋回油圧ショベル「ECR355」を日本市場で発売した。同日開幕した「第8回 国際 建設・測量展(CSPI2026)(会期:2026年6月17〜20日、幕張メッセ)で、初の単独ブース出展を果たし、実機を初公開した。
都市部の工事に適した後方超小旋回ショベル「ECR355」
日本の建設業界では、新たな労働基準法や深刻な人手不足に伴う生産性の向上、現場の安全確保、環境への配慮、さらにDXの遅れが避けて通れないテーマとなっている。
ボルボ建機のアジア地域責任者のヨアキム・アーンドーン(Joakim Arndorw)氏は、「建設業を取り巻く諸課題に対し、ボルボ建機はグローバル共通での“Power your ambition”を掲げ、作業効率化に寄与するスマートソリューション(ICT建機の機能)と電動建機のラインアップ拡充で、イノベーション(Ambition)を力強く後押し(Power)していく。その明確な解答となるのが、新たなフラグシップ機となるECR355だ」と訴求した。
ECR355は、後方超小旋回型でありながら、36トン級の高い作業能力を誇る。通常、都市部の老朽化対策が急務なインフラ更新や再開発工事などでは、取り回しの良さと高い作業能力の両立が求められるため、小型建機で投入することが多い。しかし、ECR355は狭小地にも導入可能なため、30トン級の生産性をそのまま発揮できる。
ECR355の1台目を購入者した高山建材興業へのキー贈呈式。左から、ニシオティーアンドエム 代表取締役社長 北俊介氏、ボルボ建機 アジア地域責任者 ヨアキム・アーンドーン氏、高山建材興業 高山義明氏(※高は社名も含め全てはしご高) 提供:ボルボ・グループ・ジャパン
建機の心臓部となるエンジンには、最新の排出ガス規制(EU Stage V/Tier 4 Final)」に適合した新設計の「Volvo D8M」を採用。先進の電気油圧式コントロールシステムなどとの組み合わせで、従来比で燃費が7%向上した。エンジン回転数は1800rpmから1600rpmへと抑え、低騒音/低振動で住宅街の工事現場にも適する。油圧油の交換間隔は従来比1.5倍の3000時間に延長し、肺のような役割を果たす作動油をろ過するリターンフィルターも3000時間となったことで、保守の手間とランニングコストを大幅に削減する。
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