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市街地の液状化対策で都の補助対象に 竹中土木の地盤改良工法が技術証明を取得レジリエンス

竹中土木は、建物がひしめく市街地向け液状化対策の地盤改良工法で、建設技術審査証明を取得した。大型機械と同等の品質が証明されたことで、簡易設計の適用が可能になった。東京都の液状化対策工事の補助対象にも追加され、街中での格子状地盤改良工法の普及を後押しする。

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 竹中土木は2026年5月11日、自社開発の地盤改良技術「スマートコラム工法(小型機械攪拌式深層混合処理工法)」が、一般財団法人ベターリビングから建設技術審査証明を取得したと発表した。市街地の液状化対策事業で、「格子状地盤改良工法」の導入が容易になる。

市街地の液状化対策を推進、竹中土木が建設技術審査証明を取得

 スマートコラム工法は、市街地のような狭隘(きょうあい)な施工条件下でも、小型機械を用いて格子状地盤改良工法に必要な品質を確保できる技術。ワイビーエム製「GIシリーズ」相当の小型機械を使用し、住宅密集地などの狭い現場でも、液状化対策の地盤改良工事が可能になる。

スマートコラム工法イメージ図
スマートコラム工法イメージ図 出典:竹中土木プレスリリース

 過去には、東日本大震災で被災した千葉県浦安市で、「既存住宅の住まいながら液状化対策工法」として採用され、第22回国土技術開発賞で最優秀賞を受賞した。

 今回の審査では、「スマートコラム工法 品質・施工管理指針 2026年3月」に従って、施工管理と品質検査を実施した。その結果、三点式杭打機などの大型機械を用いる深層混合処理工法「DCM-L工法」と同等の品質(形状、強度、剛性)を持つ地盤改良体を造成できることが客観的に証明された。

 審査証明の取得により、大型機による「DCM-L工法」と同等の品質が認められたことで、簡易設計手法の適用が可能になった。来の設計と比較して建築確認での審査が簡素化され、地震応答解析の実施や性能評価の審査にかかるコストや設計期間の低減が図れる。

 また、東京都都市整備局が定める「東京都戸建住宅等液状化対策促進事業補助制度」で、液状化対策工事費の補助対象としても認められた。

 ベースとなる「格子状地盤改良工法(TOFT工法)」は、1980年代後半に開発された液状化対策技術だ。軟弱地盤にセメント系固化材を混合/攪拌(かくはん)した改良体を平面的に格子状へ連続配置することで、地盤のせん断変形を抑え込み、液状化を確実に防ぐことができる。これまで数多くの実施例があり、阪神大震災や東日本大震災でもその有効性が実証されている。

 また、大型機を用いるDCM-L工法は、竹中土木と竹中工務店が共同開発した技術で、振動や騒音を抑えられるため市街地での施工にも適する。

 竹中土木は今回の審査証明取得を弾みに、住宅密集地など施工ヤードの確保が難しい都市部で、市街地液状化対策事業への適用を積極的に提案していく。

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