LIXILが建材を最大15%値上げ 中東情勢や物流費高騰が直撃:ナフサショック
LIXILは、中東情勢の緊迫化などに伴うコスト高騰を受け、2026年8月から建材や水まわり設備機器の価格を引き上げると発表した。エクステリア製品で平均15%、水回り製品で平均13%のそれぞれアップなど、大幅な価格改定となる。
住宅設備/建材大手のLIXILは2026年5月18日、建材や水まわり設備機器のメーカー希望小売価格を一部改定すると発表した。水まわり/タイル商品は2026年8月3日、建材商品は10月1日(外壁/屋根は9月1日)の受注分から、順次新たな価格を適用する。
建材商品は平均13〜15%アップ、秋以降の着工案件に影響か
背景にあるのは、昨今の中東情勢の緊迫化をはじめとする世界的なサプライチェーンの混乱だ。エネルギーコストの急激な上昇に加え、原材料や購入資材、部品価格、物流費の高騰など、建材流通を取り巻くあらゆるコストが跳ね上がっている。
LIXILは、これまで徹底したコスト削減や業務効率化で製品の安定供給に努めてきたが、企業努力のみで吸収するのは極めて困難な状況に陥ったとしている。今後の安定的な製品供給と品質維持を優先するため、やむを得ず価格改定に踏み切った形だ。
今回の改定は、浴室やトイレなどの水まわり製品から、住宅/ビルの建材まで多岐にわたる。値上げ幅は平均8〜15%程度と、住宅の新築からリフォーム、大規模な非住宅プロジェクトまで、さまざまな現場でコスト見直しが迫られることになる。
特に、外構工事で多用されるエクステリア関連は平均15%程度、住宅サッシやドア、インテリア建材などは平均13%程度、トイレや浴室などの水回り製品も平均13%の引き上げとなるため、住宅1棟当たりの部材コスト上昇は避けられない見通しだ。
商品ごとの詳細な改定内容や新価格については、建築関係者さま向けに商品情報やCAD/BIMデータを提供しているWebサイト「LIXIL ビジネス情報」で順次公開するという。
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