ミライト・ワンがユニフォーム刷新、グループ4社で統一 協力会社含む3万人が着用:産業動向
ミライト・ワングループは、ミライト・ワン、TTK、ソルコム、四国通建のグループ4社で統一の新デザインユニフォームを導入する。着用対象はグループ社員と協力会社を含む約3万人。製作はオンワードコーポレートデザインが担当した。
ミライト・ワングループは2026年4月1日、ミライト・ワン、TTK、ソルコム、四国通建のグループ4社で統一した新デザインユニフォームを導入する。ミライト・ワンの現行モデルは2012年から使用しており、14年ぶりのリニューアルとなる。
着用対象はグループ社員と協力会社を含む約3万人。ユニフォームの刷新は、機能性の向上だけでなく、グループの一体感の醸成や従業員のモチベーションアップ、ブランド力の強化を目的とし、製作はオンワードコーポレートデザインが担当した。
若手社員主導で検討を推進 全社アンケートや試着試験を実施
新ユニフォームデザインの検討は現場主導で進めた。2024年3月にグループ4社から若手社員計11人を選抜した検討ワーキンググループ(WG)を立ち上げ、まずは全従業員を対象としたアンケートでニーズを収集した。
2026年3月26日に開催した新ユニフォーム発表会で、ミライト・ワン 新ユニフォーム検討WG リーダー 植村翔氏は「フルハーネス着用時でも使えるポケットの追加や、作業時の動きを妨げないユニフォームの伸縮性については、特に現場から多くの要望が寄せられた」と説明した。
WGではアンケート結果を踏まえ、ユニフォームメーカー7社によるコンペを実施。2社に絞り込み、2025年3月から約1カ月、130人を対象に現場でサンプルを試着した。後のアンケートでは、試着者の76.9%が機能性や着心地の観点でオンワードコーポレートデザインの服を支持し、総合的な判断を経てパートナーに選定した。
高い機能性とデザイン性を両立 女性技術者の声も取り入れる
新ユニフォームは多様な作業環境に対応する高い機能性と、誰もが着用しやすいデザイン性の両立を目指した。
猛暑対策としてポロシャツを採用し、高通気性素材に静電気を発生させない「制電糸」を施したオリジナル生地を開発。現場の声を反映し、ポケットはサイズや角度を細かく調整して使いやすく改良した他、フルハーネス使用時でも出し入れしやすい縦ジップポケットを追加した。パンツは膝を曲げた姿勢でもポケットを使いやすい位置に設計。胸ポケットにはスマートフォン落下防止用ループを設けている。
ブルゾンは独自設計で腕の可動域を確保。空調服はメーカー監修のもとオリジナルで製作し、フルハーネスを上から着用できるようインナーパッドを付けた。ブルゾン、シャツ、ポロシャツ、空調服は、グループ4社のネームを付け替えられる仕様だ。
女性技術者の意見を取り入れ、生地の透け防止やシャツ胸元からインナーが見えるのを防ぐ隠しボタンを採用。スラックスはユニセックスに加えて女性の体形向けデザインも用意し、サニタリーポケットを設けた。サイズ展開も拡充し、トップスは従来の1.25倍、ボトムスは2倍に増やしている。
カラーリングは従来の明るいブルーから一新。チャコールグレーやブラック、ライトグレーなどのベーシックなカラーリングを基調としながら、コーポレートカラーのブルーをブルゾン背面のラインやロゴモチーフなどに取り入れている。
植村氏はユニフォームのリニューアルについて「ミライト・ワンの新本社移転と創業80周年という変革を象徴する節目に合わせ、グループ全体が新たなステージへ踏み出すという強い意志を込めた」と語った。新ユニフォームの導入により、グループ全体で「ONEチーム」としての一体感を強化し、社会インフラを支える企業としてサービス品質の向上につなげる。合わせて、旧ユニフォームの回収/リサイクルなど環境配慮の取り組みも推進する。
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