「止まらない通信」を支えるパナソニックのネットワーク機器 文科省GIGAスクールの問題を解消する新HUB来年発売:次世代のスマートビル(3/3 ページ)
企業の事業継続性にも関わる通信ネットワーク機器で、パナソニックEWネットワークスは家電や住宅設備で培ったノウハウを生か、過酷な環境でも“止まらない通信”を実現する製品を市場に供給している。日本品質への徹底したこだわりと「現場の声」を反映した設計思想は、オフィスにとどまらず、文科省の施策に後押しされた学校施設などのニーズにも応えられる。
Wi-Fi 7時代を見据えた高速無線アクセスポイント
無線アクセスポイントの「AIRRECT(エアレクト)」シリーズでは、2025年3月に発売したWi-Fi 6E対応の「AP-6220(ZLA91622)」モデルに追加し、Wi-Fi 7に対応する「AP-7410(ZLA91714)」を2026年1月21日にリリースする。
Wi-Fi 7対応のAP-7410は、Wi-Fi 6E対応のAP-6220が100M/1000M/2.5G×2ポートの有線インタフェースなのに対して、100M/1000M/2.5G/5G/10G×2ポート。最大スループットも、Wi-Fi 6Eモデルは2.4Gbps(6GHz)/1.2Gbps(5GHz)/600Mbps(2.4GHz)だが、11.5Gbps(6GHz)/5.7Gbps(5GHz)/1.4Gbps(2.4GHz)と強化されている。
Wi-Fi 7モデルでは、MLO(Multi-Link Operation)にも対応している。MLOは、2.4GHz /5GHz/6GHzの周波数帯を同時に使う。これまでは同時に単一の周波数帯でしか接続できなかったが、3つの周波数帯の使用で通信がより安定する。
AIRRECTシリーズには、教育現場向けに開発したアプリ利用監視やAIによるトラブルシュートも実装している。アプリの利用監視機能は、授業中に不要なアプリ通信が行われていないかを可視化し、安全な学習環境を支える。多拠点を一括管理できるクラウドも備え、教育委員会や大規模事業者が一元的な管理理体制を整えられる。
こうした仕組みは、拠点が分散する建設会社のオフィスや現場事務所のネットワーク運用にも有効となるはずだ。IT人材不足が叫ばれる昨今、遠隔管理と自動復旧のフェイルセーフの仕組みは、通信担当者にとって心強いに違いない。
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