ドローン遠隔運航サービスとBizStackが連携 撮影データを自動整理し、一元管理:ドローン
KDDIスマートドローンが提供するドローンポートを活用した遠隔運航サービスが、MODEの現場特化型AIアプリケーション「BizStack」との連携を開始する。
MODEは2025年10月17日、現場特化型AIアプリケーション「BizStack」が、KDDIスマートドローンが提供する自動充電ポート付きドローン(ドローンポート)を活用した遠隔運航サービスとの連携を開始すると発表した。
BizStackは、対話形式で業務をサポートする現場特化型のAIアプリで、現場のセンサーやカメラなどから取得したリアルタイムデータを基に、生成AIが自然言語で状況を報告して作業判断をサポートする。チャット形式で直感的に使えるのが特徴だ。
KDDIのドローンポートを活用した遠隔運航サービスは、ドローンの所有やメンテナンス、パイロット育成、飛行許可申請、日々の飛行、撮影データの管理まで、ドローン運用に関わる手間を包括的に委託できるサービス。2023年7月の提供開始以来、これまでに約7400回以上の飛行実績がある。
連携により、ドローンで撮影された画像や映像データを、自動的にエリアや日時ごとに整理/格納できる仕組みを構築。ドローンやセンサー、外部システムからの多様なデータをBizStack上で一元管理可能になる。また、PCやスマートフォンから遠隔地でデータを確認できる他、BizStackのAIアシスタント機能を使用すればチャット形式で直感的にデータへのアクセスすることも可能だ。
2025年内に、データ呼び出し機能やリアルタイム映像の確認機能(β版)のリリースが予定されている。
両社は、2024年12月に業務提携を開始。今回、その成果として、サービス連携を発表した。今後も現地に足を運ぶことなく必要な情報を即時に取得/活用できる環境を提供し、ドローン運用の効率化と省人化を後押ししていく。
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