ニュース
RFIDリーダに方向検知オプション追加 入退管理などを自動化:製品動向
マーストーケンソリューションは、固定式UHF帯RFIDリーダライタ「MRU-F7100JP」のオプションとして、RFIDゲート通過時に、「入場」か「退場」かを自動判別できる移動方向検出オプションを提供する。
RFIDなどの自動認識システムの開発/製造/販売を手掛けるマーストーケンソリューションは2025年7月29日、固定式UHF帯RFIDリーダライタ「MRU-F7100JP」のオプションとして、移動方向検出オプションの提供を開始すると発表した。RFIDゲート通過時に、「入場」か「退場」かを自動判別できるようになる。
従来、方向の特定には複数のアンテナやセンサーを組み合わせた複雑なシステムが必要とされていたが、今回、単一リーダで完結するシンプルな構成を実現した。例えば建設現場で導入すると、従来必要だった入口と出口を分離しての通過検知や入場/退場のいずれかの登録操作をするなどの作業が不要になる。
MRU-F7100JPはコンパクトサイズでPoE(Power over Ethernet)受電に対応しており、電源工事不要で柔軟に設置が可能。無線LANケーブル経由でPoEで電顕供給が行えるため、レイアウト変更が多い現場や実証実験用に一時的に設置する場合にも手軽に導入できる。
方向検知の処理は内部ロジックで行われ、PCなどの外部制御装置は不要。タグの個体識別と方向データを合わせて上位システムに送信し、入出庫や工程の順流/逆流管理を効率化できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
製品動向:RFIDとスマホで工具管理、新たにQRコードにも対応 東急建設とアイリッジ
東急建設とアイリッジは、工具の照合作業を自動化するサービス「工具ミッケ」の改良版「工具ミッケII」の提供を開始した。新たに対応したQRコードを利用する場合でも、複数工具をまとめて読み取れる。大阪・関西万博:パナソニック万博パビリオン「ノモの国」内覧会 光や音、空気で非日常世界を体験
大阪・関西万博でパナソニックグループのパビリオン「ノモの国」が完成した。建築設計は建築家の永山祐子氏が手掛け、シャボン玉が集まったような有機的なデザインが目を引く、子どもたちの感性を刺激する体験型パビリオンとなっている。また、サステナブル建築も掲げ、ドラム式洗濯乾燥機「約9200台」など使用済みの家電から回収したリサイクル材料や工場から出る端材、パナソニックグループが開発した廃材を積極的に採用している。産業動向:建設現場向けレンタル商品管理にRFIDタグ導入、レンタルのニッケン
レンタルのニッケンはレンタル商品管理の効率化を目的に、電波を活用してモノの識別を行う自動認識技術「RFIDタグ」を導入し、全国で運用を開始する。全ての商品にRFIDタグを取り付けることで、検品業務のスキャン時間が最大で約8割削減できる。スマートコンストラクション:RFIDを活用しコンクリートの強度発現を遠隔で確認 長谷工が2025年度本格導入へ
長谷工コーポレーションとTOPPANエッジは、RFIDと温度センシング技術を活用し、コンクリート硬化による強度発現を遠隔で確認できる「RFIDセンサーシステム」を開発した。2025年度中の本格導入を目指す。ワークプレース:オフィス家具をIoT化、イトーキのオフィス運用コンサルを高度化へ RFルーカスに出資
イトーキは、RFIDのロケーションテック企業RFルーカスに出資した。RFルーカスが提供するRFID位置特定技術を活用してオフィス家具をIoT化するとともに、家具の所在を迅速に把握できるアプリケーション「Office Asset Finder(仮称)」を共同開発し、高度なアセットマネジメントを支援する新サービスの実現を目指す。建設産業構造の大転換と現場BIM〜脇役たちからの挑戦状〜(7):現場BIMの活用例 Vol.3 PCaメーカー「大栄産業」のBIM化はいかにして成功したか【現場BIM第7回】
PCa(プレキャストコンクリート)製造工程とBIMの事例研究から、「パラメーター情報(データ)主導の連携」というフロントローディングの一つの在り方が見えてくる。それは、ゼネコン側でBIMモデルに最低限は、「鉄筋種類、長さ、重量、位置情報」といった属性情報(パラメータ情報)を登録し、BIMデータをPCaメーカー(その他専門工事会社)に渡すというデータ主導のワークフロー(ルール)をとるべきだろう。