オフィス家具をIoT化、イトーキのオフィス運用コンサルを高度化へ RFルーカスに出資:ワークプレース(1/2 ページ)
イトーキは、RFIDのロケーションテック企業RFルーカスに出資した。RFルーカスが提供するRFID位置特定技術を活用してオフィス家具をIoT化するとともに、家具の所在を迅速に把握できるアプリケーション「Office Asset Finder(仮称)」を共同開発し、高度なアセットマネジメントを支援する新サービスの実現を目指す。
イトーキは2024年7月2日、都内で記者発表会を開き、RFIDのロケーション(位置情報)テック企業RFルーカスに出資したと発表した。RFIDをオフィス家具に付与してIoT化し、収集したデータを、オフィス構築と運用を支援するイトーキのコンサルティングサービス「Data Trekking(データ トレッキング)」の質の向上に役立てる。
RFIDは電子タグを電波で読み取って管理する自動認識技術で、バーコードやQRコードと異なり、通信範囲にあるタグを一括で大量に読み取れるという特徴がある。オフィス家具IoT化の取り組みでは、RFルーカスの独自技術により物品の位置まで可視化できる在庫/物品管理システム「LocusMapping」を採用した。シール状の電子タグをオフィスの椅子やデスクなどに貼り付けて、家具の所在や履歴、利用データなどを収集し、イトーキ独自のデータ基盤「ITOKI OFFICE A/BI PLATFORM」に蓄積。スペースの稼働状況や従業員の活動状況といった他のオフィスデータと組み合わせ、イトーキのコンサルティングサービスに活用していく。
さらに、イトーキとRFルーカスは共同で、家具の位置情報データを製品情報などのデータベースと連携させることで、家具の所在を迅速に把握できるアプリケーション「Office Asset Finder(仮称)」の開発を開始した。アプリの開発により、従来多くの工数や時間を要していたオフィス家具の棚卸作業を大幅に軽減するなど、高度なアセットマネジメントを支援する新サービスの実現を目指す。
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