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名古屋に延べ2.3万m2の物流施設完成、大林組が開発 コーポレートPPAで再エネ活用ロジスティクス

大林組が愛知県名古屋市で開発を進めていた物流施設「OAK LOGISTICS CENTER 名古屋」が、2025年5月31日に竣工した。屋上に設置した太陽光発電設備から電力の供給を受け、需要の約8割を賄うことで、年間約86トンのCO2排出量を削減する。

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  大林組は2025年7月9日、愛知県名古屋市の物流施設「OAK LOGISTICS CENTER 名古屋」が竣工したと発表した。屋上にはDC出力約800キロワットの太陽光発電設備を設置し、発電した再生可能エネルギー電力を、コーポレートPPA(電力購入契約)に基づいて直接施設内に供給する。電力需要の約8割を賄い、年間約86トンの温室効果ガス排出量を削減できる見込みだ。


OAK LOGISTICS CENTER 名古屋の外観 出典:大林組プレスリリース

 OAK LOGISTICS CENTER 名古屋は、地上4階建て、鉄骨造のBOX型で、高床式のトラックバースを14台分備える。2023年12月1日に着工し、2025年5月31日に竣工した。設計は矢野一級建築設計事務所/大林組名古屋支店一級建築事務所設計監理共同体、施工は大林組が手掛けた。

 各階の最大床荷重は1平方メートル当たり1.5トンで、2.5トンカウンターフォークリフト走行に対応する。約6700坪の倉庫面積を持つ1棟貸しの他、約3330坪と約3130坪の2区画に分割可能。敷地面積は約8847平方メートル(約2676坪)、延べ床面積は2万3423平方メートル(約7085坪)。乗用車用の駐車場は56台分を確保している。

 施設は名古屋市中心部から約4キロに位置し、名古屋高速「高辻」と「堀田」出入口に近接する。都心部への配送時間や輸送コストの低減が可能となる他、名神高速道路、東名高速道路、中央自動車道などを経由した関西圏/関東圏を含む広域へのアクセスにも対応する。周辺には住宅地も多く、雇用確保にも有利な立地条件を備えているという。

 コーポレートPPAとは、法人が発電事業者から再エネ電力を長期に購入する契約を指し、需要家が発電設備を保有せずに再エネを確保できる仕組みだ。余剰電力は自己託送制度により大林グループの需要地に供給し、発電電力の最大活用を図る。また、環境配慮技術の導入により、CASBEEでAランク、ZEBの環境認証も取得している。


OAK LOGISTICS CENTER 名古屋の内部 出典:大林組プレスリリース

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