ニュース
車高16センチ、3.4キロの床下検査ユニットを開発 大東建託が試行導入:スマートメンテナンス
大東建託は、エアリアルワークスと共同開発した、軽量性と急速起動が特徴の床下検査ユニット「MOGRAS6L」の試行導入を2025年6月から開始する。
大東建託は2025年6月12日、エアリアルワークスと共同開発した、軽量性と急速起動が特徴の床下検査ユニット「MOGRAS6L(モグラス シックス エル)」の試行導入を開始すると発表した。
従来、賃貸住宅の床下点検は作業者がほふく前進でライトを照らしながら進む必要があり身体的な負担が大きかった。また、既存の床下検査ユニットは、重量や充電時間、形状などの制約があり、使用が限定的だった。
MOGRAS6Lのサイズは350(幅)×160(高さ)×480(奥行き)ミリ、重量はバッテリーを含めて3.4キロ、起動時間約2分で、最大17センチの段差を乗り越えられる。走行速度は最速で時速2キロ、連続稼働時間は最大1時間。充電は20分で完了する。
今後、エアリアルワークスが建設業界向けに販売し、大東建託では6月から試行導入を進める。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
スマートメンテナンス:下水道光ファイバーで深さ2m以上の地中空洞可視化へ、鹿島など5社が開発に着手
鹿島建設など5者は、国土交通省の2025年度「上下水道科学研究費補助金」に採択され、下水道光ファイバーを活用した地中空洞化調査技術の開発を開始した。スマートメンテナンス:大林組とトヨタ、交通事故を防ぐ高機能横断歩道を開発 ユニット化で道路更新が5分で完了
大林組とトヨタの未来創生センターなど4社は、コンクリ路面にLEDを設置し、人が歩くと発光してドライバーに注意を促す高機能の横断歩道を開発した。路版をユニット化しているため、設置や取替えが簡単で、豪雨時の排水機能も備える。スマートメンテナンス:デジタル画像とAIで橋梁点検効率化、キヤノンが大田区らと実証
キヤノンと東京都大田区、東京科学大学は共同で、デジタル画像とAIを活用した橋梁点検手法の有用性を実証した。スマートメンテナンス:“苔や藻類で土砂崩れを防ぐ”技術がNETIS選定、日本工営
日本工営が開発した藻類で土砂流出を防ぐ特許技術が、NETISの2025年度推奨技術に選定された。土壌藻類資材を散布して、地表面にシート状の土壌微生物コロニー「BSC」を形成し、植生を促す。スマートメンテナンス:橋梁点検に特化したiPad用記録アプリ、ジャパン・インフラ・ウェイマークが開発中
ジャパン・インフラ・ウェイマークは、橋梁点検に特化したiPad用の記録アプリ「Waymark Note」の開発を進めている。手書きのミスや写真整理の手間、写真整理の煩雑さなどが解決する。スマートメンテナンス:国交省が道路点検支援カタログ拡充 AIやドローンなど60技術追加、計375技術に
国土交通省は、道路構造物の点検に活用できる技術をまとめた「点検支援技術性能カタログ」に、新たに60技術を追加した。橋梁分野ではドローンに搭載した赤外線カメラ画像からうきを検知する非破壊検査技術やGNSS測位技術を用いて遮間の変化を測定する計測モニタリングする技術などが加わった。