ニュース
マンハッタンの大規模複合開発に1000億円のグリーンボンド発行、三井不:海外プロジェクト
三井不動産は、ニューヨークマンハッタンの大規模複合開発「50ハドソンヤード」で、環境改善効果のある事業として1000億円の資金調達を行った。
三井不動産は2025年5月23日、米国ニューヨークマンハッタンで開発したオフィスビル「50ハドソンヤード」のリファイナンス(資金の再調達)を目的に、総額1000億円のグリーンボンド(第19回無担保普通社債)を発行したと発表した。
グリーンボンドは、環境改善効果のある事業(グリーンプロジェクト)の資金調達のために発行される債券。今回の対象となる50ハドソンヤードは、米国グリーンビルディング協会が運営する環境性能評価システム「LEED」で「GOLD認証」を取得しており、環境性能に優れたビルとして評価されている。
今回の発行は、2021年11月に策定した「脱炭素社会の実現に向けたグループ行動計画」に基づくサステナビリティー経営の取り組みの一環。50ハドソンヤードは2022年1月にも米ドル建てグリーンボンドを発行しており、2回目の発行となる。
資金使途となる物件は、地下3階/地上58階建て、延べ床面積約26万9000平方メートル。所在地はニューヨークの50ハドソンヤードで、敷地面積は約6400平方メートル。竣工年月は2022年10月。
三井不動産は、「グループ行動計画の推進を通じ、持続可能な社会の実現と事業の持続的な成長の両立を目指す」としており、今後もサステナブルファイナンスを積極的に活用し、資金調達手段の多様化を進めるとともに、ESG課題の解決に貢献していく方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
カーボンニュートラル:清水建設、国内の全新規着工現場に100%再エネ電力を導入
清水建設は国内で今後新たに着工する全ての工事現場で使用する電力を、100%再生可能エネルギーに切り替える。将来は海外プロジェクトやグループ会社の現場にも再エネ調達を拡大する方針だ。海外プロジェクト:日系デベ初、三菱地所が台湾に物流施設を開発 220億円で延べ6.4万m2の規模
三菱地所は、日系デベロッパー初となる台湾の物流施設開発に参画する。事業名称は「(仮称)桃園市楊梅(タオユエンヤンメイ)プロジェクト」で、延べ床面積約6万4000平方メートルに及ぶマルチテナント型の大規模物流施設を2025年までに建設する。海外プロジェクト:中国・杭州で総事業費230億円の大規模オフィス「ALPHA PARK」開業、三菱地所
三菱地所は、シンガポールの大手デベロッパーCapitaLandが開発を進めている総敷地面積約43万平方メートルの大規模オフィス開発計画で、総事業費230億円の第3期計画に参画しており、このほど対象街区の名称を「ALPHA PARK」に決め、4棟から成る総延べ床面積約23万平方メートルのオフィスビルが開業した。海外プロジェクト:五洋建設が香港大の新築工事を303億円で受注、香港を海外事業の重要市場に
五洋建設は、海外事業の重要エリアと位置付ける香港で、香港大学の研究実験棟とITビルを約303億円で受注し、2024年の竣工に向けて計画を進めている。海外プロジェクト:住友林業ら日系3社が136億円を投じ、シアトル近郊で集合住宅を開発
住友林業、関電不動産開発、サンケイビルの日系企業3社は、シアトル近郊で集合住宅の開発プロジェクトに共同参画することを表明した。海外プロジェクト:清水建設JVがフィリピン・ミンダナオ島のバイパス10kmを282億円で契約
清水建設JVは、フィリピン・ミンダナオ島のダバオ市内のバイパス工事を請負金額282億円で契約を締結した。