文京区のマンションに新幹線の再生アルミを採用 JR東海と三井不レジがサステナブルで連携:カーボンニュートラル
JR東海、三井不動産レジデンシャル、ジェイアール東海商事は、東海道新幹線の再生アルミを用いた建材活用や家庭でのCO2削減を促す「くらしのサス活」アプリを通じた連携を開始する。
東海旅客鉄道(JR東海)、三井不動産レジデンシャル、ジェイアール東海商事は2025年5月13日、「くらしのサス活」アプリを通じた連携を開始すると発表した。東海道新幹線の再生アルミを用いた建材活用や家庭でのCO2削減につなげる。
東海道新幹線の再生アルミを建材に利用
東海道新幹線の再生アルミは、使用済みの新幹線部材をアップサイクルしたもの。JR東海の発表によると、新規にアルミを使って製品を作る場合に比べ、CO2排出量を97%削減できるという。連携の第1弾として、三井不動産レジデンシャルが東京都文京区で開発中の分譲マンションで、同素材を用いたアルミサッシの導入を決定している。
くらしのサス活アプリは、家庭にて脱炭素活動を日常的に継続できるよう支援する三井不動産レジデンシャルのプラットフォームだ。
ポイントを貯めたユーザーに対し、JR東海グループがサステナブル体験やグッズを特典として提供する。特典となるグッズには、東海道新幹線の再生アルミを用いたスプーンやネクタイピン、座席シート生地を用いたスリッパなどがある。
サステナブル体験は、CO2フリー電気による移動を前提とした貸切車両イベント「くらしのサス活SDGsのぞみ号」を2025年5月31日に開催。新幹線の環境対策を学べる体験や乗務員体験などを通じ、子どもがSDGsを身近に感じられる内容となっている。かつて東海道新幹線で車内販売し、スプーンが入りづらいほど硬く凍っていることで有名な「シンカンセンスゴイカタイアイス」を再生アルミ製スプーンで食べる催しなどを行う。
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