浜松町二丁目地区再開発で46階建てタワーマンションが完成 設計・施工は鹿島：プロジェクト

東京都港区の浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業で、地上46階建て、総戸数389戸の大規模タワーマンション「WORLD TOWER RESIDENCE」が完成した。

[BUILT]

　鹿島建設など5社は2025年3月6日、東京都港区の浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業において、地上46階建て、総戸数389戸の大規模タワーマンション「WORLD TOWER RESIDENCE（ワールドタワーレジデンス）」が完成したと発表した。入居開始は2025年3月から。

WORLD TOWER RESIDENCE外観　出典：鹿島建設プレスリリース

　浜松町二丁目地区第一種市街地再開発事業は、世界貿易センタービル建替えを含む隣接街区とともに、浜松町駅西口地区計画の指定を受けている。鹿島建設の他、世界貿易センタービルディング、三井不動産レジデンシャル、三菱地所レジデンス、東京建物が参画している。2024年11月にWORLD TOWER RESIDENCEを含む共同住宅や事務所などの高層部が竣工。2027年5月に、港区立みなと芸術センターや商業施設を含む全体竣工を目指す。

　WORLD TOWER RESIDENCEは、2021年3月に着工。RC造（一部SRC造／S造／CFT造） 、敷地面積は5888.55平方メートル、機械式駐車場119台を備える。設計・施工は鹿島建設、インテリアデザインはイリアが手掛けた。共用部13階のインテリアデザインにはパトリシア・ウルキオラを起用している。

　JR山手線、京浜東北線、東京モノレール羽田空港線「浜松町」駅から徒歩2分で直結する利便性に加え、旧芝離宮恩賜庭園や芝公園が近隣にあり、都心でありながら自然に触れられる環境にある。今後の駅前開発で商業施設も整備される計画だ。

　専有面積は40平方メートル台の1LDKから148平方メートル台の3LDKまでを用意。カフェラウンジやパーティールーム、バー、ゲストルーム、フィットネスルームなどのさまざまな住宅共用施設とサービスを提供する。

住宅共用施設／サービスの一例　出典：鹿島建設プレスリリース

住宅共用施設／サービスの一例　出典：鹿島建設プレスリリース

AIを活用した住宅共用施設予約サービスを導入

　また、5社とNTT東日本-南関東は、バカンの混雑状況可視化プラットフォーム「VACAN」を活用した住宅共用施設予約サービス「スミカレジデンスアプリ」を共同開発し、物件に導入した。

　カフェラウンジやフィットネスルームなどの混雑状況をAIで可視化する機能と、コワーキングスペースやパーティールームを予約するシステムを統合。入居者自身のスマートフォンやPCから混雑状況の確認や予約が可能になる。利用規約変更や、火災報知器点検などの住民への重要なお知らせの通知、アンケート機能も搭載し、ペーパーレス化による業務効率向上も図る。共用施設内にはWi-Fi環境も整備されている。

スミカレジデンスアプリ画面イメージ　出典：鹿島建設プレスリリース