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野村不動産とJR東日本の大規模複合開発「ブルーフロント芝浦」、2025年2月に1棟目が完成へプロジェクト(1/3 ページ)

野村不動産とJR東日本が東京芝浦エリアで進める大規模複合開発「芝浦プロジェクト」の街区名称が、「BLUE FRONT SHIBAURA」に決定した。両社は2025年2月にツインタワー1棟目のS棟の竣工を控え、プロジェクトの進捗状況について発表した。

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 野村不動産と東日本旅客鉄道(JR東日本)が東京芝浦エリアで進める大規模複合開発「芝浦プロジェクト」の街区名称が、「BLUE FRONT SHIBAURA(ブルーフロント芝浦)」に決定した。両社は2024年5月30日に東京都港区の「東京ポートシティ竹芝」で記者発表会を開催し、街区名称の他、オフィス総貸室面積の10%相当を多様な共用部として整備するといった、オフィスの新たな価値創造の取り組みなどを紹介した。

 野村不動産 代表取締役社長 兼 社長執行役員 松尾大作氏は街区の名称について、「空と海の最前列であるという圧倒的な解放感をBLUE FRONT SHIBAURAという名称に込めた。芝浦は都心部でありながら今後の開発の余地を残す将来性があるエリアだ。芝浦の持つポテンシャルを最大限に引き出し、エリアの価値を高めるとともに、東京の発展に寄与していく」と述べた。

街区名称「BLUE FRPNT SHIBAURA」を発表する野村不動産代表取締役社長 松尾大作氏
街区名称「BLUE FRPNT SHIBAURA」を発表する野村不動産 代表取締役社長 兼 社長執行役員 松尾大作氏 筆者撮影

2030年までに230メートルのツインタワーを段階的に整備

2025年2月の竣工を目指し建設を進めるS棟。大規模なタワーを周囲の景観と調和させるため空の色を映し込むカーテンウォールとした。見る角度や天候、時間による光の加減に呼応しながらさまざまな表情を見せる
2025年2月の竣工を目指し建設を進めるS棟。大規模なタワーを周囲の景観と調和させるため空の色を映し込むカーテンウォールとした。見る角度や天候、時間による光の加減に呼応しながらさまざまな表情を見せる

 芝浦プロジェクトでは、野村不動産の浜松町ビルディングとJR東日本の旧東海道貨物支線大汐線用地を合わせた4.7ヘクタールの敷地に、高さ約230メートルのツインタワー(S棟、N棟)を段階的に開発する。オフィス、ホテル、住宅、商業施設から成る大規模複合施設で、延べ床面積は55万平方メートルを超える。2018年3月には国家戦略特区の認定を受けた。

 設計は槇総合計画事務所が、2021年10月に着工したS棟の施工は清水建設が手掛ける(N棟の施工は未発表)。南側のS棟は当初のスケジュール通り2025年2月に竣工する見通しで、北側のN棟は2027年度の着工、2030年度の竣工を予定している。

野村不動産ホールディングス代表取締役社長 新井聡氏
野村不動産ホールディングス 代表取締役社長 兼 社長執行役員 グループCEO 新井聡氏

 野村不動産ホールディングス 代表取締役社長 兼 社長執行役員 グループCEO 新井聡氏は「プロジェクトでは芝浦エリアの開発にとどまることなく、東京ポートシティ竹芝を開発した東急不動産や浜松町駅西口地区開発計画を推進する世界貿易センタービルディングとも連携し、浜松町駅周辺エリアの活性化を図っていく。事業パートナーのJR東日本と一丸になって、芝浦プロジェクトの特徴である東京の水辺の可能性を切り開き、ベイエリアに影響を与え、東京の発展に寄与する」とあいさつした。

JR東日本 執行役員 マーケティング本部副本部長 竹島博行氏
JR東日本 執行役員 マーケティング本部副本部長 竹島博行氏

 また、JR東日本 執行役員 マーケティング本部副本部長 竹島博行氏は「現在の東京はおおむね1970年代に形づくられた。それから約50年が経過して都市機能を大きく更新する時期にある。一方、世界では国際都市間競争の時代に入っており、各都市が再開発を通じて魅力的な町を作り、国内だけでなく世界から人や企業を呼び込もうとしている」と都市開発を巡る現状を説明。さらに、浜松町駅周辺で開発が進むさまざまなプロジェクトに合わせて、JR浜松町駅の交通結節機能を高める目的で、2026年度中に北口と南口の自由通路を完成させる見通しを示した。

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