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NTTソノリティがBONXを子会社化 NEXCO東日本とセーフィーも資本参加で音声による“現場DX”開発:遠隔臨場(2/2 ページ)
現場で働く「デスクレスワーカー」の業務効率化を目的に、音声を軸に現場DXツールを提供するBONXは、以前から製品を共同開発してきたNTTソノリティの子会社となった。両社協業により、NTTの特許技術を活用し、建設現場の騒音下にも対応するコミュニケーションデバイス「BONX Stick」の発売を予定している。
建設現場の騒音下でもクリアに音声を届ける「BONX Stick」
先立つこと2024年4月に、NTTソノリティとBONXは共同開発でオープンイヤー型イヤフォン「BONX intro knot」を発売。直近ではデスクレスワーカーが働くあらゆる環境に対応するコミュニケーションデバイス「BONX Stick」のリリースも予定している。BONX StickはスマートフォンとBluetooth接続して胸元に装着し、有線タイプのイヤフォンを本体に差し込んで使用する。耳への負荷の軽減をはじめ、バッテリーの増強、共有端末としての利便性の向上が実現する。周囲の音をカットして話者の声だけを届けるNTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した特許技術を搭載し、建設現場などの騒音下やBGMの大きい店内などでも快適なコミュニケーションが可能になる。
今後はAI技術の進化を受け、デスクレスワーカーの耳元に常にいる「音声インタフェース」としての立ち位置を活かし、会話解析や音声入力による記録作成、リアルタイム通訳などのソリューションを順次展開していく。
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