熊谷組は2024年9月20日、ベルテクスと共同で、高速道路特定更新工事に適用可能なプレキャスト(PCa)壁高欄「スライドジョイント壁高欄」を開発したと発表した。従来モデルと比べて現場作業の負担を削減し、工期の短縮が可能になる。
スライドジョイント壁高欄は、床版とPCa壁高欄の接合にループ状鉄筋、PCa壁高欄同士の連結に鋼管を使用したフロリダ型SB種のPCa壁高欄。施工手順はシンプルで、「吊り下ろし、スライド」を繰り返すことで設置できる。
本体は自立するL型構造で、PCa壁高欄を設置する状態のまま保管でき、反転や起こすなどの作業が不要だ。鋼管継手を採用したことで、PCa壁高欄端面がフラット形状でもせん断キーの効果が得られる他、VE54径で最大6条まで通信管路が設置可能。PCa壁高欄前面は耐久性と美観を重視し、箱抜きが一切ないフラットな構造とした。
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