ニュース
グリーンサイトの施工体系図が表形式で作成可能に 印刷枚数を約4分の1に削減:安全衛生
MCデータプラスの建設業向け安全書類作成サービス「グリーンサイト」が、施工体系図の表形式に対応した。印刷枚数の削減や掲示場所の縮小が可能になる。
MCデータプラスは2024年12月10日、建設業向け安全書類作成サービス「グリーンサイト」の施工体系図作成と出力機能が、既存の樹形図形式に加えて表形式にも対応したと発表した。
掲出場所の省スペース化と印刷枚数の削減
安全書類作成サービスのグリーンサイトは、労務/安全衛生に関する管理書類(通称「グリーンファイル」)を法令に則って作成、提出、確認、管理するサービス。グリーンファイルを作成する手間や時間、紙で印刷する費用を大幅に削減し、インターネット経由でグリーンファイルを受け取り、保管可能なため、書類の保管場所を確保する必要もなくなる。
従来、樹形図形式は、掲出のために多くの紙や広い壁面を確保する必要が生じていた。表形式では、樹形図形式に比べて印刷枚数を約4分の1に削減でき、施工体系図の掲示場所も縮小し、確認作業も容易になる。印刷枚数も減るため、貼り替え作業も短時間で可能になる。
施工体系図の作成や掲出、更新の作業は、建設業界において必須業務となっている。一方で、形式が複雑で手間がかかるため、各企業から改善への要望が寄せられていたという。国土交通省が2024年8月に表形式での施工体系図の作成と掲出を認めたことを受けて、今回の対応に至った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 現場管理:気象IoTセンサーに「連続雨量算出機能」を追加 安衛法による屋外作業の中止判断に
ウェザーニューズは、7つの気象要素を1分ごとに観測する気象IoTセンサー「ソラテナPro」に連続雨量算出機能を追加した。連続雨量50ミリでプッシュ通知し、悪天候時に労働安全衛生法の順守を支援する。 - 現場管理:ミライ工事の工事写真台帳アプリと施工管理アプリが2024年内にアップデート
ミライ工事は、工事写真台帳アプリ「ミライ工事写真」と施工管理アプリ「ミライ工事DX」を2024年中にアップデートする。新機能では、モバイル端末で報告書や点検表、日報などが作成可能になる。 - 労働安全衛生:建機に後付けできるガラス反射型ディスプレイ開発、清水建設と安全対策効果を確認 マクセル
マクセルは、後付けできる建設車両向けのガラス反射型ディスプレイを開発し、清水建設と共同で、工事現場での安全対策の効果を確認する実証実験を行った。警告情報をフロントガラスに適時表示することでドライバーに気付きを与えられる他、少ない視点移動で確認ができることで、安全性が向上した。 - 安全衛生:朝礼の多言語表示で外国人材に対応 言語の壁を解消する三菱電機の「翻訳サイネージ」
三菱電機は、朝礼で外国籍の従業員に内容を円滑に伝達する「翻訳サイネージ」を開発した。事前に日本語の原稿を最大17か国語に一括翻訳し、大画面のサイネージで同時に表示して大勢の従業員に一度に伝えられる。 - 安全衛生:東洋建設が労働災害防止にAI活用、社内独自データを活用
東洋建設は、自社独自の労働災害事例を検索できるシステム「K-SAFE東洋 RAG適用Version」を導入した。東洋建設独自の「東洋建設災害防止基準」や安全のポイントを掲載した「安全ルールの見える化」「成功/失敗事例」などの独自データが検索可能になった。 - 安全衛生:顔の変化で“熱中症”を判定するポーラ化成工業のAIカメラ「カオカラ」
ポーラ化成工業は、熱中症リスク判定AIカメラ「カオカラ」を新事業として建設業界への販売に注力している。カオカラは、化粧品開発で培った顔解析のノウハウを生かし、顔の変化と外気温や湿度などの外部情報との組み合わせで、AIが熱中症リスクを判定する。