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読売本社ビルの再エネ電力置き換えにアズビルが参画 自動蓄熱制御技術を導入:導入事例
アズビルは、読売新聞東京本社の本社ビルと東京北工場で使用する電力の約13%を再生可能エネルギー由来に置き換える事業に参画する。
アズビルは2024年12月16日、読売新聞東京本社のビルと東京都北区の東京北工場で、電力の約13%を再生可能エネルギー由来の電力に置き換える取り組みに参画すると発表した。
再生可能エネルギー由来電力の活用最大化に貢献
読売新聞社、東京電力エナジーパートナーと東京発電は、3社間でPPA(電力購入契約)を締結しており、発電量が天候によって左右される太陽光発電を蓄熱槽で補完する取り組みを進めている。
その中で、アズビルの自動制御技術を採用し、蓄熱と放熱の運転時間を機動的に変更する蓄熱制御アプリケーションを用いる。
さらに、アズビルのエネルギーリソースを制御して電力需要パターンを変化させるディマンドリスポンス運用に関する知見と、電力需給調整などのソリューションを提供するエナジープールジャパンが有する発電と需要の予測技術を組み合わせ、蓄熱槽の運転時間を最適化する。
その結果、春や秋の休日の昼間など、空調の利用が少なく再エネ電力が日中に余剰となる場合は通常夜間に実施している蓄熱を昼間に移すことで、再エネ電力の効率的な利用が可能となり、再エネ電力の自家消費率100%を目指す。
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