ニュース
大規模修繕工事の仮設電力に実質再エネ電力を供給、三菱地所コミュニティ:脱炭素
三菱地所コミュニティは、自社が管理するマンションやビルで工事監理を行う大規模修繕工事の工事用仮設電力について、2024年11月の着工物件から、実質再生可能エネルギー電力の供給を開始する。
三菱地所コミュニティは2024年10月28日、自社が管理するマンションやビルで工事監理を行う大規模修繕工事の工事用仮設電力について、実質再生可能エネルギー電力の供給を開始すると発表した。2024年11月以降に着工する物件を対象に、全国で導入する。
工事用仮設電力は、業務提携基本合意先でマンションの一括受電サービスなどを手掛けるレジルが供給する。環境価値を証書化した「トラッキング付非化石証書」付きの実質再エネ電力で、電気料金単価は地域の大手電力会社の標準メニューと同額。
三菱地所コミュニティが受託する年間約270件の大規模修繕工事で、工事会社が使用する電気を実質再エネ電力に転換することで、年間約225トンのCO2排出量削減が見込め、自社のスコープ3(サプライチェーン排出量)の削減にもつながる。
関連記事
- 脱炭素:滋賀のPCa部材製造工場で「グリーン水素」の蒸気ボイラー稼働、三井住友建設
三井住友建設は、滋賀県東近江市の能登川工場に、水素の製造装置と貯蔵設備を導入した。既に導入している水素蒸気ボイラーとの併用や、再生可能エネルギー100%電力の導入により、カーボンニュートラルの実現を目指す。 - プロジェクト:東京・港区で延べ14.8万m2の新築分譲マンションを開発、三井不動産レジデンシャルら
三井不動産レジデンシャルは、三菱地所レジデンスとともに、「(仮称)港区三田一丁目計画」として、東京都港区で開発を進める新築分譲マンションの名称を「三田ガーデンヒルズ」に決定した。三田ガーデンヒルズは、三井不動産グループと三菱地所グループが都心で開発する分譲マンションとして、東京都渋谷区の分譲マンション「広尾ガーデンヒルズ」に続く2件目となる。 - カーボンニュートラル:NTT都市開発が福岡県で開発中の複合施設に再エネを導入、国際イニシアチブにも対応
NTT都市開発は、大成建設とともに、福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目で開発を進めている複合施設「博多イーストテラス」に、トラッキング付き非化石証書を利用した実質再生可能エネルギーを導入する。 - スマートビル:「BuilPass」の新機能で「ワテラス」飲食店のスマホ注文/決済を実証
東京・神田淡路町の安田不動産が運営する「ワテラス」内の飲食店で、テナントとして入居する日立製作所と日立ビルシステムの社員が、独自のオフィスワーカー向けアプリで注文と決済の実証を開始した。 - 産業動向:実質再生可能エネルギーを住宅で廉価に採用できる高圧一括受電サービス
三井不動産レジデンシャルと、東京電力エナジーパートナー、ファミリーネット・ジャパンの3社は協定を締結し、住宅業界初となるデマンドレスポンス型料金メニューと実質再生可能エネルギーによる高圧一括受電の標準採用を開始する。マンション入居者が楽しく前向きに、省エネルギーに取り組めるよう仕組みを整備する。 - プロジェクト:関西初、東急不動産らが再生可能エネルギー100%利用の分譲タワーマンションを開発
東急不動産は、関電不動産開発とともに、大阪市中央区常盤町2丁目で、新築分譲タワーマンション「(仮称)ブランズタワー谷町四丁目」の開発を進めている。ブランズタワー谷町四丁目は、全住戸と共用部で、非化石証書を利用した実質再生可能エネルギー100%の電力を使用する。東急不動産の調べによれば、実質再生可能エネルギー100%利用の電力サービスを採用した分譲タワーマンションはブランズタワー谷町四丁目が関西初だという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.