オフィスの”ウェルビーイング”を定量評価、BIMを活用し3D空間で改善提案 パナソニックEW:WELL(2/2 ページ)
パナソニック エレクトリックワークス社は、ウェルビーイングなオフィスの空間設計と運用を支援する「オフィス診断レポートサービス」を強化した。従業員のウェルビーイングを主観/客観データに基づいて分析し、直感的に理解できる3Dレイアウトによって提示することで、オフィス改修に関する意思決定のスピードアップと円滑化を図る。2024年11月7日、都内で新サービスの説明会を開催した。
ウェルビーイングな空間を実現するためのソリューション/商材も提案
パナソニック エレクトリックワークス社では、自由なデザインを映し出して従業員の交流を促す次世代照明「ランターナ」や、音問題を緩和する「環境音ソリューション」、温熱環境を向上させる「スポット気流」など、ウェルビーイングなオフィスを実現するための各種ソリューション、商材を提供している。レポートサービスの結果を基に、これらのソリューションを活用した空間の改善も提案する。
例えば、ミーティングエリアに近いスペースで音に対する課題が明らかになった場合、環境音ソリューションを、周囲の音を聞こえにくくする「サウンドマスキング」効果の高いコンテンツと音量を組み合わせて提案。価格や導入効果のシミュレーションを示しながら改善案を作成し、運用ルールの策定についても支援していく。
さらに、2025年からは、BIMを活用したウェルビーイングな空間のスコア化と、伴走型コンサルティングを開始する予定だ。概念的なウェルビーイングをアンケートに基づき定量化し、オフィス改修前後で、効果の可視化や蓄積データの平均値との比較などが行えるようにする。蓄積したデータを活用して、根拠に基づいたオフィスの改善提案を行うなど、継続的な調査分析と改善により、より良いワークプレイス実現へ向けた支援をしていく。
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