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技能者自身のスマホを使い、顔認証で入退場管理 リバスタが開発:製品動向
リバスタは、建設技能者自身のスマートフォンによる顔認証で入退場実績を登録できるスマホアプリを開発した。小規模現場でも導入しやすくなる。
リバスタは2024年10月25日、建設現場施工管理サービス「Buildee(ビルディー)」の入退場管理アプリ「顔レコ」において、協力会社の職長や技能者が自身のスマートフォンを使用して現場での顔認証による入退場実績を登録できるスマホアプリを開発したと発表した。据え置き型の証機器設置が難しい小規模の建設現場でも、顔認証による入退場管理が導入しやすくなる。アプリはApp StoreとGoogle Playストアで配信を開始した。
今回開発した入退場管理アプリは、元請会社が発行したQRコードを技能者が自身のスマホで読み取り、顔認証を実施する。技能者のスマホから取得したGPS情報をもとに、元請会社の設定したエリア内でのみ顔認証が行える仕組みだ。建設現場内で複数の施工体制に招待されている場合、顔認証成功時に選択肢を表示し、どの施工体制で入場するかを選択する。
入退場記録や選択された施工体制の入退場実績はBuidee入退場管理と建設キャリアアップシステム(CCUS)に自動連携される。顔認証技術はパナソニック コネクトの顔認証クラウドサービス「KPASクラウド」を活用した。
新サービスは、顔写真の登録と技能者の入退場数に応じた従量課金制で、利用には建設現場の入退場管理サービス「Buildee入退場管理」導入が必要となる。なお、2024年8月末時点で、顔認証用の技能者顔写真の登録件数は94万5000件超。
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