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新築現場への建材運搬トラックに次世代バイオ燃料利用、旭化成ホームズが実証脱炭素

旭化成ホームズと物流会社のセンコーは、新築現場に建材を運搬するトラックの燃料を、従来の軽油から次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル(RD)」へ切り替える実証トライアルに着手する。

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 旭化成ホームズと物流会社のセンコーは2024年9月6日、新築現場に建材を運搬するトラックの燃料を、従来の軽油から伊藤忠エネクスが供給する次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル(RD)」へ切り替える実証トライアルに着手すると発表した。

 実証期間は2024年10月〜2025年3月の半年間。使用量は1台あたり半年で約2400リットルを見込んでいる。旭化成ホームズによると、国内ハウスメーカーとしてRDを使用するのは今回が初めて。

次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」(左)、運行するトラックへのパッケージデザイン(右)
次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」(左)、運行するトラックへのパッケージデザイン(右) 出典:旭化成ホームズプレスリリース

 旭化成ホームズとセンコーはこれまでも連携して物流の脱炭素化に取り組んできた。2022年には、旭化成ホームズとフジテックによる関西と関東の区間の配送に関して、センコーが提案するドリー式「ダブル連結トラック」を活用したモーダルシフトの運用を開始。現在は輸送分野の脱炭素化を推進する手法として、車両の電動化に取り組んでいる。一方、建材運搬などに使用する大型トラックについては、電動化製品の開発/普及は先行きがまだ不透明で、導入が進んでいない状況にある。

 そこで両社は、フィンランドのNesteが製造し、日本代理店として伊藤忠エネクスが販売するRDに着目。RDは廃食油や廃動物油脂などの再生可能な原料から、水素化精製プロセスを経て製造するバイオ燃料で、ライフサイクルアセスメントベースの温室効果ガス排出量を石油由来軽油比最大90%削減する。既存の車両や建設機械などにそのまま利用できる「ドロップイン燃料」のため、今後の利用拡大の可能性も見込める。両社では実証トライアルの結果を踏まえ、より広範囲への運用についても検討を進める。

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