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放射冷却フィルム「Radi-Cool」の販売を拡大へ、日本空港ビルデング:導入事例
日本空港ビルデングは、ラディクールジャパンの代理店として販売する放射冷却フィルムを、空港以外のさまざまな業界にも展開する。
日本空港ビルデングは2024年8月6日、ラディクールジャパンの代理店として空港などを中心に販売している放射冷却フィルム「Radi-Cool(ラディクール)」について、今後はさまざまな業界へ展開を図ると発表した。
Radi-Coolは、太陽光を反射し、自然現象である放射冷却により室内の熱を放射することで、エネルギーを使わず室温を下げる。日本空港ビルデングは2020年からラディクールジャパンと提携。羽田空港の夏の暑さ対策の一環として、パッセンジャーボーディングブリッジ(PBB)やターミナルビルと駐車場をつなぐ連絡橋にRadi-Coolを施工した。いずれも施工前と比べて、4〜5℃程度の温度低減効果を確認している。
日本空港ビルデングは、日産自動車が2023年11月から羽田空港で実施中の自動車用自己放射冷却塗装の実証実験でも、ラディクールジャパンの販売代理店として協力している。
これまでは国内空港を中心に、ホテル、病院、学校、飲食、鉄道会社や通信会社のキュービクル(高圧受変電設備)などの施設にもRadi-Coolを展開しており、今後はさらに、さまざまな業界への展開を進めていくとした。
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