品川インターシティが開業25周年、デジタル技術でダイバシティ―強化へ:プロジェクト(1/2 ページ)
日鉄興和不動産は、超高層大型複合ビル「品川インターシティ」の開業25周年に合わせて、品川エリアの発展に向けた街づくりのコンセプト「つなぐ・つながる街」を発表した。XRなどデジタル技術を活用したイベントを展開し、ビジネス用途だけではない品川のイメージを創造していく。
日鉄興和不動産は2023年12月4日、同社が所有し、運営管理する大型複合ビル「品川インターシティ」(東京都港区)の開業25周年を迎えるにあたり、品川エリアの発展に向けた街づくりのコンセプトを「つなぐ・つながる街」に定めたと発表した。街としてのダイバーシティー(多様性)を強化するため、デジタル技術を活用したイベントなどを展開し、ビジネス用途だけではない品川のイメージを創造していく。
25周年企画の第一弾として、2023年12月7日〜2024年2月14日の期間、XR(クロスリアリティ)技術を持つ企業と連携し、品川インターシティに隣接する緑地帯「品川セントラルガーデン」において、現実空間と仮想空間の融合を体験できるイベント「品川XRアクアガーデン」を開催する。
最新技術を活用し、街としてのダイバーシティーを推進
品川インターシティは1998年12月に開業した超高層大型複合ビルで、3つのオフィス棟と商業店舗棟、ホール棟から成る。地上32階、地下3階、延べ床面積は33万7126.4平方メートル。開発当初から品川エリア全体の発展を目指して、ビル単独の建設ではなく、駅の東西をつなぐ自由通路や、幅約45メートル×長さ約400メートルの緑地帯など、インフラも含めた港南エリアの整備を行ってきた。
今回発表したコンセプト「つなぐ・つながる街」について、日鉄興和不動産 代表取締役 三輪正浩氏は「品川はオフィス街としてのイメージが強いが、居住者も多く、緑地などの自然環境も豊富に存在するエリアだ。ビジネスパーソンだけではなくさまざまなステークホルダーがつながれる街を目指す」と語る。飲食やエンターテインメントといった「体験の幅」を拡大し、街としてのダイバーシティー推進を図るという。
これを踏まえ、25周年のテーマには「ビジネス街じゃ、終われない」を掲げ、最新技術を活用したまちづくりを進める。
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