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大成ロテック、合材工場に廃棄物選別ロボットを導入:ロボット
大成ロテックは、アスファルト合材の供給と建設廃材の中間処理を担う「東京青海合材工場」に、FUJIの廃棄物選別ロボットを導入する。
大成ロテックは2024年8月1日、アスファルト合材の供給と建設廃材の中間処理を担う「東京青海合材工場」に、FUJIが開発した廃棄物選別ロボット「R-PLUS(アールプラス)」を導入すると発表した。2024年11月から稼働を開始する。
人に代わって不純物を自動選別するロボットを活用
R-PLUSは、がれき類に混入した不純物をAIが検出し、アーム先端部に取り付けた新開発のピッキングチャック(物をつかむ部品)で除去する。取り上げる速さは人力と同等以上で、選別工程の生産量や品質を下げることなく省人化を実現する。
既設のベルトコンベヤー(傾斜角0〜20度に対応)の上に乗せるだけで設置可能。クラウド対応のリモート管理システムを搭載し、インターネット環境があれば遠隔操作も可能だ。
改修/解体時に発生するがれき類は、リサイクルの前処理として、中間処理施設で選別作業を行う。がれきの中含まれる金属や木くずなどの不純物を人手で選別する作業は、労働者の大きな負担となっている。
こうした課題に対応するため、FUJIは、電子部品実装ロボット開発で培った技術とAIによる画像認識を組み合わせ、人に代わって不純物を自動選別するロボットR-PLUSを開発した。大成ロテックは、R-PLUSの開発にあたり、産業廃棄物の中間処理の実績を生かして、不純物の選別ノウハウやメンテナンス作業性の改善に関する技術指導で協力した。
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