ニュース
賃貸住宅の原状回復業務を効率化するツール開発、アットホームが体験版を無償提供:不動産テック
不動産情報サービスのアットホームは、不動産管理会社の賃貸住宅原状回復業務を効率化するコミュニケーションツール「原状回復コネクト(体験版)」の提供を開始した。
不動産情報サービスのアットホームは2024年7月18日、不動産管理会社向けに、賃貸居住用物件の原状回復業務支援ツール「原状回復コネクト(体験版)」の提供を開始したと発表した。
原状回復コネクトは、管理会社と原状回復工事の施工会社とのやり取りをブラウザ上の専用チャットで行うコミュニケーションツールだ。アットホームが提供する不動産業務総合支援サイト「ATBB(アットビービー)」と連携可能で、物件ごとの進捗管理や施工会社への依頼、情報共有が簡単に行えるため、原状回復業務の効率化を実現する。また、物件の修繕履歴の情報を蓄積できる。
体験版は無料で利用可能で、今後、利用者の意見を吸い上げてサービスの改善を重ねていく。
情報をチャットに集約し、進捗を可視化
不動産管理会社は入居者から退去の申し出があると、施工会社と連携して原状回復工事のスケジュール調整や見積もりの手配などを行う。このやり取りは電話やメール、FAXなどが主流で、進捗管理や作業履歴の情報管理に手間がかかっていた。
原状回復コネクトを導入して情報をチャットに集約することで、進捗を可視化し、業務効率化につながる。また、ロスタイムを減らすスムーズなコミュニケーションが実現できるため、作業完了までの未入居期間の短縮にもつながる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製品動向:壁紙を剥がさず上から塗装 賃貸住宅の原状回復で施工時間を半減
関西ペイント子会社の関西ペイントブラーノなど3者は、賃貸住宅の原状回復工事で、壁紙を剥がさずに上から塗装する「クロスカラーリングサービス」の提供を開始した。一般的な壁紙の張り替えと比較して、施工にかかる時間を半減し、費用も最大で半分に抑えられるという。 - 産業動向:ビッグモーター店舗前の除草剤散布で、東京都が1600万円の費用負担を命令
東京都は、ビッグモーターに対し、土壌調査で除草剤成分が検出された9店舗の原状回復費用として約1600万円の負担を求めた。 - 第7回 ジャパンビルド−建築の先端技術展−:賃貸物件の原状回復工事に特化したTW PLANの「room me」 新人でも1人でも現調可能に
賃貸住宅の原状回復工事では、交換する壁紙の量や塗装が必要な面積の算出、工事業者の手配、工事後の確認など、多くの手間が必要になる。TW PLANの原状回復に特化したアプリ「room me」では、こうした面倒な作業工程を一貫して管理できる。 - 製品動向:原状回復の工事会社マッチングから退去立ち合いまでサポート「内装工事くんおまかせプラン」
イタンジは、賃貸物件の原状回復工事の発注/管理システム「内装工事くん」の新たなプランとして、「内装工事くんおまかせプラン」を提供する。 - 製品動向:スマホ360度撮影向けのモーター駆動式自動回転雲台、建設/不動産業界用途
野原ホールディングスは、スマートフォンによる360度撮影に向けたモーター駆動式の自動回転雲台「Matterport Axis」の販売を開始した。価格は1万5180円。同社は、建設業界や不動産業界での用途を見込んでいる。 - 写真付き報告書作成やオーナー報告が簡単にできる新サービス
アットホームは、エーエスシーが開発・運用する、スマートフォンやタブレット端末から写真付き管理報告書の作成やオーナーへの報告が簡単に行えるサービス「物件の報告」を、2021年6月1日より提供開始した。オンライン報告にも対応し、業務効率化を目指す。