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壁紙を剥がさず上から塗装 賃貸住宅の原状回復で施工時間を半減:製品動向
関西ペイント子会社の関西ペイントブラーノなど3者は、賃貸住宅の原状回復工事で、壁紙を剥がさずに上から塗装する「クロスカラーリングサービス」の提供を開始した。一般的な壁紙の張り替えと比較して、施工にかかる時間を半減し、費用も最大で半分に抑えられるという。
関西ペイント子会社の関西ペイントブラーノなど3者は2024年1月25日、賃貸住宅の原状回復工事で、壁紙を剥がさずに上から塗装する「クロスカラーリングサービス」を開始した。
一般的な壁紙の張り替えと比較して、施工にかかる時間を半減し、費用も最大で半分に抑えられるという。クロス張り替え時に必要なアスベスト含有調査が要らず、さらにCO2排出量を約99%削減する。まずは東京、神奈川エリアで実証実験を開始し、1都3県での本格導入を目指す。
クロスカラーリングサービスは、原状回復工事の工期短縮や環境負荷低減を目的に、関西ペイントブラーノと、不動産関連事業を展開するタウングループのイズミリフォーム、インテリアペインター協会の3者により開始した。
クロスカラーリングはインテリアペインター協会が開発し、関西ペイントブラーノはサービスのために開発した住宅内装クロス専用塗料を提供する。専用の塗料と道具、工法を組み合わせて、壁紙を剥がさずスピーディーに原状回復工事を行える。工期の短縮により職人不足の解消につなげ、産業廃棄物削減による環境負荷の軽減にも寄与する。
今後、全国の住宅管理会社による賃貸住宅の内装原状回復工事、ホテルや商業施設の運営会社による内装リニューアルなどにも対応する計画だ。
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