レオパレス21のコンタクトセンターに、セールスフォース・ジャパンのCRM導入:導入事例
レオパレス21は、CRMソリューション「Service Cloud」を導入した。コンタクトセンターの属人化していた不動産物件の問い合わせ対応が、顧客情報の一元管理や問い合わせ記録の自動入力などにより、業務負担の軽減やヒューマンエラーの削減につながった。
レオパレス21は、セールスフォース・ジャパンの顧客管理システム(CRM)ソリューション「Service Cloud」を導入したと2024年6月26日に発表した。
データのサイロ化や属人化の解消を目的に
レオパレス21は、2023年9月に物件探しの一次問い合わせの窓口として「コンタクトセンター」を開設した。同年11月には、国内109拠点を72拠点へ集約すると同時に、コンタクトセンターを本格稼働させた。
コンタクトセンターには多種多様な問い合わせが寄せられ、情報入力などの業務負担が大きくなり、さまざまなシステムで管理していたため、データのサイロ化や属人化が課題となっていた。
こうした 顧客管理などを取り巻く課題解決のために、Service Cloudを採用し、情報の自動入力や統合管理が可能になり、業務負荷の軽減や業務効率化につながった。
Service Cloudの導入効果としては、顧客情報の管理が一元化したことで、データの可視化やリアルタイムでの情報共有が実現した。そのため、仮に担当者が不在の場合でも、応対品質を落とさずに迅速に対応できる。
電話問い合わせの記録は、自動入力で蓄積されていく。従来システムにも自動で連携し、情報が統合されているため、業務負担の軽減や人的ミスの低減に寄与する。
今後は、データ管理の範囲を拡大し、問い合わせ以外のデータも集約して分析し、さらなる業務効率化とデータの価値向上を図っていくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマート化:不動産の契約から管理までスマホアプリで一括管理、相鉄不動産が2つのデジタルサービス導入
相鉄不動産は、物件の購入や契約を検討するユーザーの利便性と快適性向上を目的に、自社の分譲マンションや分譲一戸建て、賃貸マンションで、「SOTETSU すまいNAVI」と「Musubell」の2つのサービスを導入した。 - 新建材:“匿流”強盗団の窓破りをグミのようなSG膜で完全防御 セコムの防犯ガラス
記憶にまだ新しいルフィ事件や白昼の銀座で時計店押し入り、ここ最近は過疎地のポツンと一軒家も狙われ、日本全国で強盗事件が多発している。犯行の手口も、白昼堂々集団で、大型のバールなどの器具で窓ガラスを破って侵入するというこれまでにあまりなかった手法が増えている。ホームセキュリティサービスを展開するセコムは、警備会社の視点から、集団強盗の進入口を完全に遮断し、警備スタッフが駆け付けるまでの時間を稼ぐ、新たな窓ガラスを開発した。 - CIM:精度5cmのSLAM技術を用いたTerra Droneのハンディ型3Dスキャナー 平面図作成やICT測量に活用
Terra Droneは、精度5センチのSLAM技術を用いたハンディ型3Dスキャナー「Terra SLAM RTK」を発売した。既存の測量手法を組み合わせることで、測量平面図の作成やICT起工/出来形の測量に活用できる。 - AI:生成AIとIoTで建設現場の“unknown”を無くす!西松建設の工事で4割時短したMODEの頼れるAI部下
MODEは、生成AIとIoTのチカラで、建設業界を筆頭に多様な産業の課題解決を目指すスタートアップ企業。IoTのチカラとしては、IoTデータを集約して可視化するプラットフォーム「BizStack」が、前田建設工業など複数のゼネコンで活用されている。今回、生成AIを現場を最もよく知る作業員の部下やアシスタントと位置付けた機能を追加した。先行導入した山岳トンネル工事では、40%の時間削減などの効果が得られているという。 - AI:ログインやインストール不要で、報告書作成をAIで自動化する「BridgeBoard」
SDLabの建設向けクラウド型進捗/報告管理サービス「BridgeBoard」は、AIが画像から最適な写真説明の文書を生成し、ログインやアプリインストールも不要な手軽さで管理者の手間を削減する。 - 製品動向:千葉の分譲マンションに「無人内見システム」導入 Web予約後にスマホで解錠
不動産業の拓匠開発は、ショウタイム24が提供する売買物件用の無人内見システム「MUJIN24」を、千葉県内で販売中の分譲マンションに導入した。マンションの購入希望者は、スマートロックなどのIoT機器を利用して、不動産会社を通さずに無人の物件を内見できる。