JKK東京、オートロック付き住宅にライナフの置き配サービスを試験導入:FM
東京都住宅供給公社が建設/管理する一般賃貸のうち、オートロック付きのエントランスがある物件で、ライナフの置き配サービス「スマート置き配」を試験導入する。対象物件は6住宅、計1644戸。サービスの導入により、再配達削減によるCO2排出量削減などの社会課題に貢献する。
東京都住宅供給公社(JKK東京)は2024年6月25日、JKK東京が建設、管理する一般賃貸のうち、オートロック付きのエントランスがある物件で、ライナフの置き配サービス「スマート置き配」を導入すると発表した。対象物件は東京区部の6住宅計1644戸で、2024年6月以降順次、試験的に導入する。
インターネット通販などECの利用拡大とライフスタイルの多様化に伴い、置き配などによる荷物の非対面受け取りニーズが高まっている。一方で、オートロック付きエントランスのあるJKK住宅では、セキュリティ確保の面で置き配の利用が難しく、宅配ボックスが設置されている住宅でも数に限りがあるため、満杯時には使用できず再配達になっていた。
ライナフの「スマート置き配」は、住宅エントランスのオートロック自動ドアに専用機器を設置し、システム認証で一時的な解錠権限を付与された配達員がオートロックを解錠して、住戸の玄関前に荷物を置き配するサービス。導入により、各種ECサイトで置き配を指定した場合、不在時でも荷物の受け取りが容易になる。
JKK東京は2024年6月以降、対象物件に順次スマートロックの設置工事を行い、工事完了後にサービスを開始する。その後、住民向けアンケートなどを通して効果検証を行った後、対象住宅の拡大を検討する。サービスの導入により、再配達削減によるCO2排出量削減などの社会課題に貢献する。
なお、対象物件は、東京都中央区の「コーシャタワー佃」(425戸)、江東区の「トミンタワー東雲」(336戸)、世田谷区の「カーメスト大蔵の杜」(381戸)、練馬区の「コーシャハイム中村北」(89戸)、足立区の「コーシャハイム北千住」(189戸)、江戸川区の「コーシャタワー小松川」(224戸)。
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