日本GLP、マルチテナント型物流施設を広島市で完工:ロジスティクス
日本GLPは、広島県広島市で延床面積49,792.47平方メートルの先進的マルチテナント型物流施設「GLP 広島II」を完工した。雇用促進と物流課題解決をサポートする。
日本GLPは、広島県広島市で延床面積49,792.47平方メートルの先進的マルチテナント型物流施設「GLP 広島II」(「II」はローマ数字の2)を完工した。
GLP 広島IIは、同社が広島県内の工業集積地帯で開発するマルチテナント型の物流施設だ。同施設は、1〜4階が倉庫、4〜5階が休憩所の地上5階建て。最大で4テナントが入居可能だ。
従業員が不在時の営業時間外でも荷物の積み降ろしができる置き配バースを導入。置き配バースは庫外からもテンキーでの開錠できる。
同施設は、建築家で千葉大学予防医学センター特任准教授の原裕介氏監修であり、ナッジの考え方(※)に基づくサインや意匠デザインを庫内・共用部に取り入れ、施設で働く人の健康に配慮しながら生産性を高める快適な就業環境を整備したという。メザニン(中二階)付き休憩所やテラスを設置して空間の広がりを確保している。
※「ナッジ(nudge:そっと後押しする)とは、行動科学の知見(行動インサイト)の活用により、「人々が自分自身にとってより良い選択を自発的にとれるように手助けする政策手法」のこと。人々が選択し、意思決定する際の環境をデザインすることで、行動をもデザインする」(出典:日本GLPプレスリリース、環境省 第311回 消費者委員会本会議資料)
環境配慮面では再生エネルギー100%達成を実現するため目標として、太陽光自家消費電力をテナントに無償還元することで電気代削減につなげ、補完としての再生可能エネルギーの購入と合わせ、脱炭素社会の達成に取り組む。建物の耐久性の向上はもちろん、耐震性を高め、災害時の高い事業継続性も確保した。
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