3Dデータ作成は“背負って歩き回るだけ” マップフォーの2wayバックパック端末:点群
マップフォーは、3次元の点群データを取得して3Dモデルを作成できる機器「SEAMS」シリーズに、バックパック型の端末を追加した。
マップフォーは、測量や工場/プラントなどの屋内外での設備管理で、3次元データを計測する背負うタイプのウェラブル端末「SEAMS ME(シームス ミー)」を開発し、2024年5月21日に発売した。
筐体1つでハンディ型、バックパック型の2wayで使用可
SEAMS(Small,Easy and All-around Mapping System)シリーズに新しく加わったMEは、3次元空間情報を歩いて収集する歩行計測モデル。軽量かつコンパクトで可搬性が高く、建設や測量をはじめ、幅広い業界での活用を想定している。筐体1つでハンディ型、バックパック型の2wayで使用できるため、多様な計測環境にも対応。従来は、データ計測環境や条件に応じた筐体モデルを別々に購入する必要があったが、ユーザー自身で自在に使用形態を変えられる。
3次元データは、360度方向に搭載された高精細カメラで全方位画像を取得する。進行方向後ろや側面も一度の計測で撮影。操作はスマートフォン、タブレットといったモバイル端末のWebサイト上で計測結果をリアルタイムに把握可能で、技術的な知識がなくても、取り忘れや失敗のない直感的な計測ができる。
位置情報の精度は、GNSSと姿勢の傾きを計測するIMU(慣性計測ユニット)を統合することで、長時間の計測を行った場合、または3次元的特徴に乏しく、自己位置の推定と地図作成のSLAM技術が困難な環境でも、絶対座標を付与した高精度な3次元地図が作れる。
データ計測後は、マップフォー独自の点群地図作成ソフトウェア「MAP IV Engine」で処理し、計測時間の約半分の時間で3次元地図を作成。SEAMS MEとMAP IV Engineを併用することで、地図情報レベル250(水平位置標準偏差0.12メートル以内)に準拠した精度となる。点群の着色は、マップフォー独自のセンサーキャリブレーションで、高精度な着色点群を出力できる。
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