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清水建設が省スペース型の水素エネルギー利用システムを製品化:製品動向
清水建設は、省スペース型水素エネルギー利用システムを開発した。水素製造装置、水素貯蔵装置、燃料電池などの設備一式が、40フィートコンテナ相当の空間に収められている。
清水建設は2024年6月11日、設備一式をコンテナ内に収納した省スペース型の水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC Lite」を製品化したと発表した。水素製造量は1時間当たり5ノルマル立法メートル、水素貯蔵量は300ノルマル立法メートルで、燃料電池の出力は8kW。
「Hydro Q-BiC」のコア技術をベースに省スペース化
Hydro Q-BiC Liteは、清水建設と産業技術総合研究所が共同開発した建物附帯型の水素エネルギー利用システム「Hydro Q-BiC」のコア技術を基に、省スペース化を図ったモデルだ。水素製造装置、水素貯蔵装置、燃料電池などの設備一式を40フィートコンテナ相当の空間内に収納し、パッケージ化した。
貯蔵タンクには、Hydro Q-BiCにも導入されている独自の水素吸蔵合金を使用するとともに、再エネ利用を最適化する制御技術を採用。また、装置仕様(装置容量、設置スペース)の標準化と生産工程のプレファブ化により、設計/施工の省力化を実現した。40フィートコンテナの底面積(2.4×12メートル)程度があれば、コンテナ下部の基礎工事と最小限の配管/配線工事だけで設置できる。
なお、同システムは、東京都の補助金事業「グリーン水素製造・利用の実機実装等支援事業」のパッケージモデルプランに選定されているため、導入事業者は、補助率10/10(上限2億5300万円)の助成が受けられる。
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