ニュース
建設業向けARアプリ「快測AR」をKENTEMが開発:xR
KENTEMは、建設業向けARアプリ「快測AR」を開発した。タブレット端末内で現実世界と施工物のCIMモデルを融合することで、工事関係者が完成形を容易にイメージできる。
KENTEM(建設システム)は2024年6月25日に、建設業向けAR(拡張現実)アプリ「快測AR」をリリースする。タブレット端末内で現実世界と施工物のCIMモデルを融合することで、工事関係者が完成形をイメージしやすくなる。
3Dモデルはレイヤーごとに表示と非表示を切り替えられるため、施工ステップに応じた具体的なイメージを簡単に共有可能だ。また、3Dモデルを高精度に投影するため、2点座標による位置合わせの他、杭のない場所では「KENTEMマーカー」とICT施工現場端末アプリ「快測ナビ」を利用して位置合わせが行える。まず、任意の場所にKENTEMマーカーを配置し、快測ナビで中心を観測。観測した座標値のQRコードを「快測AR」で読み込むことで、マーカーを自動認識する。3Dモデルがずれて表示された場合は、再度位置合わせを行い修正する。
なお、「SiTECH 3D」「SiTE-NEXUS」「SiTE-STRUCTURE」で作成した3Dモデルをはじめ、統合モデルとしてSiTE-NEXUSに取り込んだ3Dイラストやその他3Dデータ(IFCやSketchupなど)も快測ARに出力可能だ。
価格は、1ライセンスあたり年額3万9600円、オプションのKENTEMマーカーセットはマーカー1枚と設置治具1つのセットで1万1000円(全て税込み)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 遠隔臨場:遠隔臨場用アプリケーションとウェアラブルカメラが連携 ブレのないスムーズな現場確認が実現
ザクティの業務用ウェアラブルカメラと、建設システムの建設業向け遠隔臨場用アプリケーション「遠隔臨場 SiteLive」が連携を開始する。遠隔臨場での効率性や快適性の向上に寄与する。 - AI:配筋検査を6割時短、建設システムのAI搭載端末「SiteRebar」
建設システムは、AI配筋検査端末「SiteRebar」をリリースする。ステレオカメラを搭載した専用端末で撮影した画像から、鉄筋の本数や太さ(径)、間隔を自動で高精度に計測し、配筋検査が1人だけで完了する。施工管理システム「デキスパート」とのクラウド連携により、検査データ作成から報告書までの手作業による転記作業を省略し、従来の配筋検査と比較して検査時間を約6割削減する。 - 導入事例:デジタルツール活用で橋梁補修工事を効率化、作業時間を1時間以上短縮
建設に特化した人材派遣業のワールドコーポレーションは、デジタルツールの活用支援を通じた建設現場の生産性向上に取り組んでいる。今回、構造物のメンテナンスを手掛けるショーボンド建設とともに、施工管理システムによる橋梁補修工事現場の作業効率化に取り組み、1工種に対して作業員1人分と作業時間約1時間を削減した。 - 第5回 建設・測量生産性向上展:痒いところにまで手が届く測量機器で、建設現場のデジタル化に貢献するマイゾックス
マイゾックスが「第5回 建設・測量生産性向上展(CSPI-EXPO 2023)」に展示した「GEO WALKER」は、手軽な操作で高精度測位が可能なRTK-GNSS受信機。他社との連携機能もあり、価格とサポート体制で類似製品との差別化を図る。他にも、スマートデバイスホルダーやフレックスポインターなど、現場の生産性向上を実現するさまざまな商品が展示されていた。 - 現場管理:清水建設とシャープの3眼カメラ配筋検査システム「写らく」のレンタル開始、鉄筋検出率99.99%
清水建設、カナモト、シャープは、国土交通省が2023年度内に予定している配筋検査システムの社会実装に先駆け、3眼カメラ配筋検査システム「写らく」を共同で製品化し、カナモトを通じたレンタル販売を開始する。 - 点群:KENTEM、iPad Proで点群を取得できるモバイルアプリをリリース
KENTEMは、LiDARを搭載したiPad Proを用いて点群を取得できるモバイルアプリ「快測Scan」をリリースした。点群を取得したい対象物にかざしてスキャンすることで、実物画像に重ねてスキャン結果の点群を表示できる。