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KENTEM、iPad Proで点群を取得できるモバイルアプリをリリース:点群
KENTEMは、LiDARを搭載したiPad Proを用いて点群を取得できるモバイルアプリ「快測Scan」をリリースした。点群を取得したい対象物にかざしてスキャンすることで、実物画像に重ねてスキャン結果の点群を表示できる。
KENTEM(建設システム)は2022年10月12日、LiDARを搭載したiPad Proを用いて点群を取得できるモバイルアプリ「快測Scan」を同月18日にリリースすると発表した。1ライセンス当たり月額3万3000円、もしくは年額26万4000円で提供する。
同アプリでは、LiDAR搭載のiPad Proを点群を取得したい対象物にかざしてスキャンすることで、実物画像に重ねてスキャン結果の点群を表示できる。
標定点は、QRコードを読み取ることで自動認識可能。標定点座標は、同社のクラウドサービス「KSデータバンク」を介して連携する。点群処理ソフトウェア「SiTE-Scope」で公共座標に自動変換したデータを、3次元測量データとして活用できる。
国土交通省「3次元計測技術を用いた出来形管理要領(案)」に準拠した。公共工事の小規模土工などでの出来形計測に対応する。
動画撮影のような要領で、連続で点群をスキャン可能。また、計測した点群から簡易的に土量を計算できる。
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